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新学期が始まって数ヶ月。監督生の仕事にも慣れてきたAは今週任されている夜のホグワーツの見回りの準備をしていた。見回りでは同じ寮のエリックとペアを組んでいる為夜でも安心だが、Aの仕事は怖がりな彼をなだめる事だった。
「ねぇ、A。今日も見回りの仕事なの？貴方が夜いないとエリーを静かにさせられなくて大変なのよ。」
寮で準備を進めるAにそうステラが言った。
「今日の見回りが終われば、次の当番までまた数ヶ月かかるからちょっとの辛抱よ。エリーは今、ジャスティンに夢中なんだから。話に乗ってあげたらすぐ静かにしてくれるよ。」
Aの同部屋の親友三人の中でも、恋愛話が大好きなエリー。彼女は五年生になってから、一つ年上のグリフィンドール生ジャスティン・クラークと付き合い始め、毎晩聞かされるのろけ話にステラ達は困っていた。彼女は今でも就寝時間ギリギリまでデート中だ。
「それもそうね。ところで、貴方はルーピンとはどうなったの？時々話しているのを見かけるけど、去年よりは普通に話せてるじゃない。」
「うん。私もそう思う。話してるのは監督生の仕事についてばっかりだけど、普通に"友達"として接せていると思うわ。...私、彼とはこのままでもいいかなって。去年みたいに私の気持ちに気づかれて離れられるよりは今の方がずっといいわ。彼は私と"友達"で居たいのよ。」
「でも...。」
「本当にいいの。私にも彼の気持ちなんだかわかる気がするし。きっと、私達友達で居続ける方が良いのよ。」
自分にそう言い聞かせながらステラにそう話すAに、ステラは困った様な表情を浮かべる。
「貴方がそれでいいならいいわ。でも、...これはいつもエリーやヘレンにも言われてると思うけど、自分の気持ちを一番大事にしないと、だよ。」
「うん...。...じゃあ、見回りにいってくるよ。おやすみなさい。」
「おやすみなさい。」
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見回りが終わるとAは、部屋で寝ている友達を起こさぬ様静かにベッドへと戻った。見回り中はエリックとの会話や仕事に集中することで気を紛らわせていたが、やはり頭の中からは彼の事が離れない。
そんなモヤモヤした気持ちを抱えながら、Aは眠りにつくのであった。
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ちひろ。！(プロフ) - コメント失礼します！このCSSなのですが、なんて調べれば出てきますか??~_~; (2021年3月11日 17時) (
レス) id: df9615165f (このIDを非表示/違反報告)
烏の宿り木(プロフ) - とても胸に響く作品で、主人公に感情移入しすぎて泣いてしまいました。1年でも2年でも3年でも待ってますのでゆっくりと休んでください。主人公の幸せとさんさん様の幸せを願って（上から目線ですみません）またお会いできる日を楽しみに待っています。 (2020年4月9日 21時) (レス) id: 96c6daa713 (このIDを非表示/違反報告)
さんさん(プロフ) - ぴさん» コメントありがとうございます。余裕がある時にまた作品を更新したいと思います。それまで待っていて頂けると嬉しいです。 (2020年3月26日 5時) (レス) id: 139e20040f (このIDを非表示/違反報告)
ぴ(プロフ) - 更新楽しみにしています>< (2020年3月16日 2時) (レス) id: 5f671b2301 (このIDを非表示/違反報告)
さんさん(プロフ) - 玲さん» また時間がある時に、玲さまの作品も拝読したいものです。ご理解のあるお言葉、本当にありがとうございました。これからも少しずつではありますが、お話を楽しみに待ってくださる方の為に頑張ります。 (2020年3月7日 2時) (レス) id: 139e20040f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さんさん | 作成日時：2019年12月22日 22時
