Part10 ページ11
「なに二人とも変な声出して。」
急に素っ頓狂な声を上げた私と目の前の男性を交互に見るお兄ちゃん。
私が1番この状況についていけない。
目の前にいるのは間違いなく先程ゲーム屋で会った男性だ。
お兄ちゃんはTOP4の人たちと打ち合わせをするって言っていたはず…ここはレトルトさんの家。
ということはこの男性はレトルトさん？
でもさっき検索して知ったレトルトさんの顔とはだいぶ違って見えた。
『あ…さっきゲーム買いに行ったとき行ったお店の在庫なくなっちゃって、この方が一緒に探してくれたの。あの、先程はありがとうございました。』
とりあえずいつまでも立ってるわけには行かないと思いお兄ちゃんに状況を説明したのち、目の前のレトルトさんと思われる方に頭を下げる。
「へっ？お前さっき話してた人助けした女の子って」
「…この子だわ。」
驚く兄とそれ以上に驚く私たち。
とりあえず中入ろうぜ。と言って私達は玄関の中に入る。
『お邪魔します…』
「A、キヨから大体話は聞いたけどよお、お前キヨのこと知らんかったか？」
『キヨさん…？知ってるよ？』
靴を脱ぎながら聞く兄に答えれば兄は余計に頭を抱えた。
「あー顔は知らんってこと？こいつキヨ。」
『…えっ？』
「どうもキヨです。」
頼むから待って欲しい。考える時間をくれとここまで切実に思ったのは初めてだ。
目の前にいるこの男性はキヨさんで、さっきゲーム屋で会った人。私のゲームを一緒に見てくれた人。
ーー「俺、ゲーム実況者なんですよね」
彼の言葉を思い出した瞬間全てが繋がった。
『あ、あ、あ、はは初めまして！牛沢の妹です！！！あああ兄がいつもお世話になってます！！！すみません先程は…！私ゲーム実況しか見た事なくて顔までは知らなくて…！！！』
言い訳やら謝罪やら挨拶やらを羅列することを止められなくなった私にキヨさんは「初めましてではねぇだろ…www」と笑う。
ああ…なんて数々の無礼を…消えてしまいたい。
そう思いながら部屋に入ると
レトルトさん、ガッチマンさんと思われる2人がいた。
「あ！きた！なんかめっちゃ玄関騒がしかったんやけどなに？」
「うっしーの妹〜！あんま似てないね！」
実況はよく見ていた私。2人の声を聞いただけでどっちがどっちかわかってしまった。
なぜキヨさんの声を聞いた時に分からなかったんだ…自分を殴りたい…。
横では兄が楽しそうに笑っていた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 623人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「実況者」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
kyyyyy(プロフ) - 佳奈さん» ありがとうございます！なかなか更新出来ずにいますが、是非気長に待っていただけると嬉しいです泣 頑張って更新します！ (2019年8月17日 12時) (
レス) id: 0d836efdc2 (このIDを非表示/違反報告)
佳奈(プロフ) - めっちゃ好きです。楽しく読ませていただいています！更新頑張ってください、応援してます！ (2019年8月16日 23時) (レス) id: 126972c2b9 (このIDを非表示/違反報告)
kyyyyy(プロフ) - ポームポーム様 ありがとうございます！お昼は食べてください笑 亀更新ですが是非これからも応援よろしくお願いします！ (2019年7月8日 18時) (レス) id: 0d836efdc2 (このIDを非表示/違反報告)
ポームポーム - コメント失礼します。本当に面白いです！ついお昼食べ損ねちゃいました(笑)それぐらい面白いし、楽しく読ませて頂いてます！！更新待ってます！頑張ってください^ ^ (2019年6月15日 12時) (レス) id: 342bde7b9f (このIDを非表示/違反報告)
kyyyyy(プロフ) - loveel1216様 本当ですね！ご指摘ありがとうございます！訂正しておきます！これからもこの小説をよろしくお願いします！ (2019年6月5日 11時) (レス) id: afe7e0534c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：レイル | 作成日時：2019年2月25日 22時
