後輩が俺に惚れない【五条悟】

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ﾋﾟｰ、ｺﾞﾄﾝッ



自販機に濡れた指がふれて
その音とともにジュースが出てくる


ストローをﾌﾞｽｯと本体にさして

それを口に含んだ俺の横で





傑「ほんっっっとにごめんねA…

わざわざ水風船持ってきてくれたのに
びしょびしょにしちゃって…」



『いやいや、ほんとに大丈夫ですよ！
そもそも混ぜてもらうつもりで来たんですから！！』





傑が一年に申し訳なさそうに謝っていた





『ていうかこっちこそ奢ってもらっちゃって…
ありがとうございます』



傑「まあ…お詫びということで…

ほんとにお茶でよかったの？」



『あ、はい！
ジュースだと逆に喉乾いちゃうので…！』



傑「そうか」



五条「………」





なーんかまあ、仲良さそうなことで。



傑ってそんな顔できちゃうんだ


俺そんな優しい顔
向けられたことないんですけど。


あー、でも灰原にもそんな感じだっけ？





傑「そういえば買って来るの早かったね」



『あっ、あれ寮から持ってきたんです
少し前に買っておいたやつで！』



傑「あぁそれで…」



五条「(………せっかく…)」





せっかく

一年の態度とか、関係とか

何か変わるのかなーって思ってたのに


傑と喋ってばっかじゃ分かんないじゃん





五条「(てか…こいついつまで傑の学ラン着てんだよ)」





いや、いつまでってのもおかしな話か


それの下のシャツ透けてんだもんな



シャツ…透けて…





"『んふふ、水も滴るいい男…ですね、先輩』"





五条「……っ、」





待て


思い出すな



なに上昇してんだ俺の体温



俺はドウテイかっつーの！！



別に女の下着なんて腐るほど見てきただろ

それと何が違うんだよ



今さら照れるとか、興奮するとか

心臓うるさいとか、顔あついとか


意味わかんねえしありえねえから！！





五条「(ふー…落ち着け〜…俺…)」





心臓うるさいのも、あついのも


たぶん…いや絶対

今日の気温のせいだから…！

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