嫌われ者なあの子に仕方ないから姫の座、譲りました。

23話 ページ27

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「さいっあく…」




「きもい」、「無理」等とグサグサ心に刺さる言葉を吐き捨てながらカーテン越しにお風呂に入る真奈ちゃんの後ろ姿にため息をこぼす。



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元はと言えば、私も悪かったのかもしれない。

真奈ちゃんの事を何も考えず行動して

すとぷりを避け続けてきて。




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＿＿けれど。




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「なんでこんなにイライラするの…」





吐きたくなるようなぐちゃぐちゃな

気持ちに襟元の服をぎゅっと握る。





このまま咳をすれば口から内蔵やら

なんやらの臓器が全て出てきそうで。





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「なにやってんの…」



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そんな可愛らしい声と共に目の前に現れたのは小さな影で。不気味そうにこちらを見下ろす真奈ちゃんの目が上にはあった。




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「ま、なちゃ…」





「アンタさ。」






私の言葉に重ねて吐き捨てようとする言葉が予想出来てしまい、蹲る。





「やめてっ…」






「そんなに苦しむくらいなら」






「やめてよ…」







「いっそのこと…」







「＿やめってば！！！！！！」








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私の掠れた叫び声と同時に聞こえたのは

ガラスが割れる音だった。



瞬間、右手に痛みを感じ見てみると真っ赤に染まって少し鉄の匂いがした。






「…っへ、？」





震える手で割れたガラスの破片をまとめ

前を見れば、暗く微笑む真奈ちゃんの姿。



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「Aの悪いところ教えてあげる。」





私の右手と同様、真奈ちゃんは左手が

人形のように力が抜けていて赤く染っている。



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「相手がしたことを、自分がしたことかのように勝手に信じ込んで酸欠起こすこと。」







その言葉が正解かのように、私は真奈ちゃんの顔がフラッシュバックしていくのを感じた。




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「っ、、」






突然起きた頭痛に私は意識を飛ばした。




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