兄は恋愛対象に入りますか？[サンジ] (ページ6)

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episode5 ページ6

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淡々とここまでの経緯を話し始めた。

私は5年前、14歳の時家を出た。

こんな戦争で人を殺すだけの一家、悪の組織なんてかっこ悪い。

ジェルマに猛反発し、家出を決意した。

荷物をまとめ、家を出ていこうと玄関の扉に手をかけた。

ジャッジ「それが正しいと思うなら出て言ってもいい。お前は失敗作だ。感情を持って生まれたただの出来損ないだ！！」

私は背も向けず走った。

外は雨が降っていた。

『(絶対、絶対強くなってやる...！！)』

海に小舟を浮かべ、1人での船旅を決意した。

それが14歳のまだ幼き私だった。

海に出てから10日程たった。

ここは新世界。

こんな小舟で渡るのは至難だしなにより航海術も知らないまま出てきてしまった。

天候が変わりやすく、海が荒く波打ったりするが何とか生きている。

今日は暑い。

影のない船に直射日光がジワジワと当たる。

なんだか頭も痛いしボーッとする。

ココ最近食べ物につき、ついには水も切れてしまった。

『ﾊｧﾊｧ....』

弱音は吐いちゃダメだ。自分で出て行ったんだから。

遠くに大きな船が見えたけど、それがなんの船か分からないまま意識を手放した。

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