兄は恋愛対象に入りますか？[サンジ] (ページ11)

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ジャッジとサンジの試合も見ないまま、レイジュ姉さんの部屋をあとにした。

自分の部屋に戻り、一点を見つめボーっとしていた。

途中夕食だ、と使用人が話しかけていたがなんだだか食べる気になれず、いらない、と言った。

そしていつの間にか机にうっつぷして眠っていた。

バサッ

『ん....？』

これは、ブランケット？

辺りを見回すとサンジがソファで腕を組みながら寝ていた。

テーブルの上には白いカゴがあった。

近付いて見てみると中には弁当箱が。

サンジ「ん...あれ、俺も寝てた...あ、Aどこか具合でも悪いのか？」

心配そうに夕食の時いなかったから、と言ってきた。

サンジ「あ、これ良かったら食って...ていうか、Aのために作ってきたって言うか...」

急にモジモジとし始めたサンジを見て思わず吹き出してしまった。

『ぷっ、あはは！！！』

サンジ「え？」

驚いた表情もおかしくてしばらく笑った。

『ひぃ...あー、もう、サンジは昔から優しいね。そのお弁当も昔とそっくり。』

サンジ「昔...？」

『覚えてないの？ふふ、これ私の為に作ってくれたんだよね？食べながら思い出させてあげる。』

サンジの隣に座り、パカッとお弁当を開ける。

一人じゃ食べきれないような量のお弁当。

カレーにお肉にサンドウィッチ。なぜか魚まで...

飲み物と果物にコーラとみかんが入っていた。あと、わたあめ...？

そして私の好きな...

『卵焼き！！』

サンジ「A好きだったよな。良かったぁ。これ、1人じゃ食べきれないよな」

苦笑いを浮かべるサンジ。

『なんで卵焼きは覚えててそのお弁当の話覚えてないのw』

『まぁ、あの時もこんな感じだったかなぁ...』

最初にカレーを食べながらサンジのお弁当の話を始めた。

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