【名探偵コナン】…秘密…8【降谷零】

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「博士ー！当時までに間に合うのか？」


コナンは阿笠邸に来ていた



「勿論じゃ！人の命がかかっておるからの」


そう言って重たい体を忙しなく動かしている
依頼されたものを製作中なのだ




コナンが視線を移せば
灰原はいつものようにパソコンに向き合っていた



「何？」



不機嫌そうな声が聞こえる



「いや…、お前そんなブレスレット
いつもしていたかなって思ってよ…」



コナンは灰原の手首につけられた
金色のブレスレットを見ていた




「あぁ、これ…
Aさんとお揃いなの…

流石に学校にはして行ってないけど」




キーボードを叩きながら話す

よほど嬉しかったのか
口の端が少し上がっている




「げっ…！お前…これ…
フサエブランドのなんじゃ…！

イチョウのモチーフじゃねぇか！

こんな高価なもん
博士が買えるはずねぇから
A姉ちゃんに買ってもらったのか？」




コナンは驚いてまじまじと
灰原のブレスレットを見始めた





灰原は短く息を吐いて



「彼女とフサエさんが知り合いで
この前ショップに行ったときに
お揃いでフサエさんから
直接頂いたのよ

ネットで調べたら
今は製造していないけど根強い人気で
かなりファンの間では
高値で取り引きされてるみたいね

確かに高価なものだけど
博士が聞いたらいじけるわよ…」



そう言って、博士の方を見る





(あっ、ヤベ…)



どうやら会話をしっかりと
聞いていたようである




「新一のやつ…
ワシの発明品がガラクタばかりだと
決めつけておるな…

最近は企業の方からも
お声がかかっておるんじゃぞ…」




ぶつぶつと愚痴を零しながら
作業を続けている

そして何だか空気が淀んで見える




「悪りぃ、博士…」



コナンはとりあえず謝った



するとこちらを見て




「フーン！」




そっぽを向いた




(おいおい、フーンって
博士いくつだよ…)



もう苦笑いするしかない




結局博士が機嫌を直したのは
そのあと昴がカレーがお裾分けに
来てからのことだった

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