【名探偵コナン】…秘密…5【降谷零】

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洗いものも全て終わり
安室は食後のハーブティーを準備して
ソファーに座りながら
Aを待っていた

テレビを付けてはいるものの
雑念だらけで内容はサッパリ入らない



ガチャ…


(来た…！)


安室はフーっと息を吐いて
呼吸を整えてからドアの方を見た


『洗いもの
ありがとうございました』


そう言って
Aが安室に微笑む



(なっ……！！)


薄っすらと赤い頰に色白の肌
髪の毛も乾かしたのだろうが
まだ少し湿っている

いつもはメイクをしている顔も
殆ど変わりはしないが
幾分か幼く見えた



つまり呼吸を整えたのは無意味で
Aは安室の心を一瞬にして
鷲掴みしてしまう色気を放っていたのだ



(落ち着け…
今迄も多くの修羅場を乗り越えてきた
しっかりしろ…！)



頭では命令を下しているのだが
心臓はどんどんスピードを上げて
視線をAから晒すことが出来ない



『安室さん、どうかしましたか？』


そのまま、Aがこちらへ歩いてくる


「い、いえ、それより
勝手にキッチンをお借りして
ハーブティー入れさせて貰いました

宜しければ
一緒に飲みましょう」


何とか声を出す事が出来
安心したのも束の間…


『わぁ…ありがとうございます！
お風呂上がりに
安室さんのハーブティーなんて
とても贅沢ですね！』


そう言って
Aは何の躊躇もなく
安室の横に座った


まぁ、カップをそこに置いていたので
普通に考えたら当たり前なのだが


ただ、今の安室にとっては
拷問でしかないのだ


(これは任務だ…！)


そう頭の中で何度も何度も
繰り返していた

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