【名探偵コナン】…秘密…5【降谷零】

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「A…お前ここで何をしている？」


ジンはタバコを吸いながら
Aに問いかける


『ちょっと走っていたら
知らないところに来ちゃって

帰ろうと思って歩いていたら
ジンさんの車が見えたから
寄り道したんです』


まさか、恥ずかしさのあまり
行き先も考えずに走ったなんて
口が裂けても言えない


(そんなこと言ったら
ジンさんびっくりしちゃうよね)


Aはクスッと笑った





すると…
ジンは少し目を見開き


「そうか…」


と短く返事をする

自分に会いに来て来れたことが
ジンはとても嬉しかった


(これが、恋というものか…)


今までの女たちとはまるで違うと
感じていた



「今日はこれから用がある
お前は早く帰れ」


もうすぐこの公園で
ターゲットと取り引きをする
約束なのだ

まだ一緒にいたいが
このままではAを危険に晒してしまう





『わかりました、ではまた』


Aはジンに手を振り
こちらを振り返らずに去って行く



「ウォッカ…出てこい」


「今の女は…」


ギロリと睨みつけると
ウォッカは口を閉じる


ビクッ…


(下手に詮索しない方が良さそうだぜ…)


「さぁ、行くぞ…」


ウォッカは仕方なく
スタスタと歩いて行くジンの後を
小走りで追った






(そう言えば…ジンさん
あんなところで用事なんて
何するんだろ…

あの格好でブランコとか
滑り台とか…)


あまりの似合わなさに
つい笑ってしまう



(あっ…)


携帯が震えた気がして
見てみるとパパから画像が届いていた


再度自分のいる場所を確認すると
自分のマンションよりも
実家の方が近いことがわかる


(杯戸町の近くまで来てたんだもんね…)


Aは大通りに出て
タクシーを拾うと杯戸町にある
実家を目指した

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