【名探偵コナン】…秘密…5【降谷零】

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テーブルの上を見て
安室は驚いた

まるで今から立食パーティーでも
始まるかのように
びっちりと料理が並んでいる…


『作り過ぎちゃいましたね…』

と、Aは笑っていたが


(僕がいない間に何が起こったんだ…)

安室はまだフライパンで
豚の生姜焼きを作っている
Aの料理スピードに
驚愕したのだった




「『いただきます』」


とりあえず２人で晩御飯を
食べることにした


「Aさんは凄いですね…
あの短時間で
ここまで沢山の料理を作るとは…」

安室は素直に褒めているのだが
Aは些か複雑である


『今日は何だか
いっぱい食べたい気分だったんです』

そう口では言っているが
内心は違う


(ドキドキを紛らわすために
ひたすら料理をしてました…！)


そんなことは口が裂けても言えない



だが…
久しぶりに２人きりということもあってか
話も弾み、大量な料理はいつのまにか
２人の胃袋に収まっていたのである



「全部食べてしまいましたね…」

『本当ですね…良かった！』

そう言って２人で笑う


「ご馳走さまでした」

『お粗末様でした』



そう言って片付けを始めるが…

「Aさんは休んでいてください」

『いえ、安室さんはお客様です』


どちらが洗い物をするかで
先ほどから進まない


食洗機は調理器具が現在も
洗われており、まだ使えないのだ



「じゃあ、僕が洗いますから
Aさんはお風呂に入って下さい！」


そう言われて
Aは渋々、浴室へ向かったのだった

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