【名探偵コナン】…秘密…5【降谷零】

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「Aさん…」


後ろから抱きしめられ
耳元で囁かれる


(なっ、何…⁈)


Aの頭は
突然のことと恥ずかしさで
めちゃくちゃである


『すっ、昴さん…！』


真っ赤な顔で
必死に目を閉じたまま名前を呼んだ



「Aさん…
僕のことをもっと意識して下さい」


少し苦しいような
切ない声が聞こえる


「出来れば僕のことを
好きになって頂きたい…」


そう言ってAの首筋に頭を寄せる



Aの頭はショート寸前である

(どうしよう…ドキドキが止まらない…！)



このままではAの心臓がもたないと
顔を上げて昴の方を向くと



(…！！)


今度は昴さんが口元を押さえて
後ろを向いた


(あれは…だめだ…)



赤い顔で必死にこちらを見る
Aの姿は
昴の目にとても可愛く映り
直視出来なくなったのだった



一方Aの方は
何故昴が後ろを向いたのかわからない…


『あの…昴さん…』


声をかけると



「少し待って頂けますか？

こんな顔…Aさんには
見せられません…」


昴は深い深呼吸をして
再び前を向く



「すみません

Aさんは
もう少しご自分のことを
理解された方がいいですね」


『えっ？』



何が何だかわからないままだったが
Aは極力何も見ないように
昴の着付けをしたのだった





そして部屋から出ると


「浴衣デートみたいで素敵ですね！」

そう子供たちに言われて
昴は満足そうだった




因みに…


((あの2人何かあったな)わね)


コナンと灰原だけが
2人の微妙な異変に気付いたのだった

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