【名探偵コナン】…秘密…5【降谷零】

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Aはお昼ご飯を済ませて
大学へと向かっていた


(雲行きが怪しくなってきた…)


午前中は快晴で
洗濯物は全て乾き
バタバタ取り入れてきたが…


(傘持ってない…！)


みるみるうちに
空を雲が覆い尽くし、風が強くなる


ポツ…


(嘘…！)


ポツ、ポツ、ポツ……ザァー



忽ち本降りになってしまった


(PCが濡れちゃう…)


あまり時間に余裕もないが
とりあえず雨宿り出来そうなところへ走る


(米花公園の東屋が近い！)


もう少し行けば
コンビニがあるのだが…
それまでに濡れてしまって
PCが壊れるのではないかと
躊躇ってしまう



(どうしよう…)



雨は止みそうにもないし
ここは人通りも少ないため
タクシーも捕まえれそうにない


(仕方ない…
教授に訳を話して、怒られるか…)



そう諦めたとき



「おい…」


顔を上げるといつか話しかけてきた
黒い服を着た銀髪の男がいた



『こんにちは…』


Aはどうしていいか分からず
とりあえず挨拶をした


男はAを見ながら
タバコを吸っている



「お前…傘はねぇのか？」


『天気が良かったので持ってなくて…

自分だけなら濡れても良かったんですが
PCが壊れると困るので
とりあえず雨宿りをしているんです』


Aがへらりと笑うと男は目を逸らし


「名前は…？」

そう言ってきた



『A…です』

教えてもいいものかと考えたが
素直に答えた



「東都大学だろ…来い…」


そう言ってAの手を引いて
歩き出した


『あっ、あの…』


Aは突然のことに驚いたが


「ジンだ…送ってやるから来い」



そう言って近くに停めていた
黒い車の助手席にAを乗せた



ジンは車に乗り込み
何も言わずに出発させた

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