【名探偵コナン】…秘密…5【降谷零】

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「「いただきます」」


お味噌汁に焼き魚
糠漬けにだし巻き卵など
和食定番の朝食だ


「この前から思っていましたが
Aさんが使っているお味噌
とても美味しいですね

大豆味噌ですか…」


すると、Aは驚いた顔をして



『安室さん、わかるんですか⁈

実はこのお味噌…自家製なんですよ
毎年大豆を煮て、潰して
私が作ってるんです！』


「それで…！とても優しい味ですね」

安室はそう言って味噌汁を啜る


Aは毎年恒例行事として
次郎吉の屋敷でメイド達数人と
１年間必要な分を作っていた

Aと次郎吉
そして海外にいる両親の分だけ…


(今までお味噌のことは
褒められたことなかったから
嬉しいな…)


Aは上機嫌である


「Aさんはいいお嫁さんに
なりそうですね…」

と優しい表情で安室が言った




(おっ…お嫁さん⁈)


Aは突然のことで
ドキドキが止まらなくなったが
安室はニコニコとこちらを見て
笑っている


なんだか悔しくなったので


『安室さんはかっこよくて
素敵な旦那様になりそうですね』


とわざとに安室の耳元で言った


勿論Aも恥ずかしかったのだが…
それ以上に今は
安室の表情を崩したかった



(なっ…！！)


安室はバッと顔を晒して
口元を押さえたが
真っ赤な耳が主張している


Aはその表情に
胸が高鳴ったが

(効果アリ…！)


そんなこと思いながら
キッチンへ向かった




一方安室は…


ドクン、ドクン、ドクン…


口元を押さえたまま
動かずにいた


(あれは、反則だっ…！)

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