【名探偵コナン】…秘密…5【降谷零】

192 ページ12

(なっ…⁈)



一方こちらは狸寝入りをしている安室

Aが布団に入ってきたことで
頭は一気にパニック状態である


もともとベッドはクィーンサイズで
１人で寝るには十分過ぎるが…



『お邪魔します…』


Aはスルリとベッドに入ると
安室に手を伸ばしてきた


(…！！)


いきなりピンチである

Aが安室の胸やお腹
腕をサワサワと摩っているのだ


安室にとっては拷問の他ならない


(…！Aさん！色々マズイです！)



それに物凄く見られている気がして
だんだんと恥ずかしさが増していく


(あまり見ないでくれ…！)



安室はあまりの恥ずかしさに
寝返りを打つことにした



これだけ心臓がバクバクしているのに
安室の寝たふりは完璧すぎて
Aは気づいていないようだ



(何とか切り抜けた…)



そう思ったのもつかの間…




(…！！！！！)



後ろからAが
ぎゅっと安室を抱き枕のように
抱きしめてきたのだ


安室透最大のピンチである！



胸やお腹が容赦なく
安室の腕や背中に引っ付いている

脚に至っては
軽く絡ませているのだ


安室とて男だ
このシュチュエーションは
危険だと警告音が鳴っている



このままでは自分の身がもたないと
Aに声をかけようとしたが


スー、スー


Aの方から寝息が聞こえてきてしまい

安室は眠れぬ夜を覚悟したのだった


(これはある意味
幸せなのかもしれないが…

手を出せない以上
ただの我慢大会だな…)



そう思いながらも
Aの体温が心地よくなり
いつの間にか眠ってしまったのだった


まぁ、ここ何日か寝てないのだから
無理もないだろうが…





(どれくらい寝ただろう…
何だかとても気持ち良くて
ずっとこのままでいたいな

温かくてゴツゴツしてる…


ん？ゴツゴツ…？
ゴツゴツって何…？)


バチっとAは目を開けた…

193→←191

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す