キスにハマった赤井さん【赤井 秀一】

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とりあえず、話はまとまったと
コナンは一旦退散することにした




「いいか⁈ くれぐれもバレねェように
気をつけろよ！」




何度もAに念を押す




『心配し過ぎー』





Aはフフッと笑うが
コナンからすれば笑い事ではない

バレてしまえば
これまでの苦労が水の泡だ




少し離れたところに沖矢がいるとは言っても
何となく何を話しているか
わかりそうなもの


いつもの和かな顔で
コーヒーの片付けをしながら
２人のことを観察している







(ったく…、こっちはバレてんじゃねェかって
心配で仕方ねェのに…)




コナンが視線を沖矢へ向けるば
バチっと目が合って微笑む




(ハハハ、もう実はバレてたりして…)




そうなれば、大変なことなのだが…









「じゃあ、博士には俺から言っとく
近々、灰原に会ってくれよ」





灰原のことも、Aには全て説明済みだ





『了解！何かあれば連絡するね』





ニコニコと敬礼するA





「じゃあ、昴さん
A姉ちゃんのことお願いね」





実に子供らしいコナンの声である





「了解」





そのやり取りを見て
Aは吹き出しそうになるのを
何とか堪えた





(にゃろ…)




ギロリとAを睨めば
Aは手を合わせている





(子供のフリ上手いじゃん、新一…)






Aはニヤニヤと笑いながら
昴とコナンを玄関で見送った







『またねー、コナンくーん！』






Aはブンブンと手を振ったので





「バイバーイ」





と、コナンも負けじと子供らしさを
アピールしたのだ






(さて…、博士んとこ寄ってくか…)







コナンはそのまま隣の家
阿笠博士の家へと足を運んだのである

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