キスにハマった赤井さん【赤井 秀一】

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(何だ…？)





いつものようにジョディと工藤邸に
来たキャメルは何故か機嫌が悪そうな
赤井を見て手汗を握った






(組織に何か動きがあったのか…？)








隣にいるジョディを見れば
彼女も赤井が不機嫌なことが
分かったのだろう

先程よりも表示が硬くなった








(この女性は…)









そして、キャメルの姿勢の先
赤井の隣には
可愛らしい笑顔を浮かべたAが
立っている






『初めまして
この家の娘で 工藤 A と言います

一度、ご挨拶をと思いまして』






凛とした声でAは丁寧にお辞儀をする







「ジョディ スターリング よ
わざわざありがとう、よろしくね」



「アンドレ キャメル です」







２人もAに挨拶をした






(綺麗な女性だな…
こんな綺麗な人と赤井さん
一緒に住んでいるのか…)





キャメルはそんなことを思いながら
Aを見ていた








ジョディもAを見て




「彼女、とても可愛らしい子ね」




と、キャメルに話すので




「自分もそう思います」




なんて言ったのだ









だが、次の瞬間…









『キャメル捜査官
私とキスして下さい』








Aがキャメルにハグをしてきた








「えっ……⁈
キス…⁈ 自分とAさんがッ⁈ 」







(何が起こったんだ…⁈ )





突然の出来事にキャメルは
アタフタし始める





それもそのはず


キャメルといえば
身体が大きく、人相が悪いと言われ
初対面で子供が怖がることも多いのだ


女性経験がゼロではないが
赤井や安室のように豊富な訳でもない






キャメルは一気に顔を真っ赤にした






『嫌ですか…？』






大きな黒目で下から見られると
柄にもなくキュンとしてしまう







「まさか、嫌だなんてことは全然…」






頭をブンブンと振れば






『じゃあ、いいですね』






と、Aは嬉しそうに笑ったのである









一方、赤井はイライラが増していた





(俺だけでは足りていないのか…！)





ぎゅっと握った拳が震えている







「シュウ、彼女どうしたの？」




Aとキャメルのやり取りを見ている
ジョディは目を丸くしている






「キスするのが
趣味みたいな奴だからな…」





赤井は自分で言っておきながら
頭が痛くなってきた






「せめて俺たちの前ではしないでくれ」






そう言うのがやっとだったのである

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