キスにハマった赤井さん【赤井 秀一】

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『安室さん…、』







Aはあまり大きな声では
言えないからと安室に屈んでもらった





Aの吐息が耳を掠め
若干下着がキツくなったが
今はそれどころではない







(さぁ、沖矢 昴 は 赤井 秀一 だと言えッ！)







情報を求め、Aに近づいた安室

だが、次の瞬間
それが人選ミスだったことを
思い知ることになる…









『昴さん、私が見てきた男の人の中で
１番太くて、大きくて、絶倫なんです』







小声でコソコソと話すA









「えっ………？」









全く予想もしていなかった答えに
安室は自分でも信じられない程
マヌケな声を出した









(何言っているんだ…この女はッ！)









「いや…、だからそういうことではなく
沖矢さんの本当の姿といいますか…」









若干、ポーカーフェイスが崩れた安室が
必死に説明するも無意味


そもそも、Aの思う 秘密 と
安室の思う 秘密 が違うのだから
仕方がない



Aの中での本当の姿＝裸 なのだ








それでもAは止まらない







『本当の姿見てみたいですか？
凄いんですよッ！
日本人には似つかわしくないくらい
物凄い立派なんです

興味があるなら
昴さんに見せてもらえるよう
私から頼んでおきましょうか！』






と、何故かキラキラした目で話している







しかも、これが素で言っているもんだから
タチが悪い








安室はだんだん頭が痛くなってきた








(その情報をどうしろと言うんだ！)








全くその通りである








しかも、沖矢のモノを見に行くなんて
ただの変態ではないか









「いえ…、Aさん
せっかくですが、そういうのに
興味がありませんので…」







やんわりと断る安室









『そうですか…

まぁ、私は安室さんとキス出来たので
満足です

また、キスしましょうね』






少し残念そうな顔を見せたが
にっこり笑う








「えぇ、機会があれば…」







と、安室も笑顔で返すが
キスと言う言葉に
身体がピクンと反応した



それもそのはず



安室の視線の先は
あれからずっとAの唇だからだ






(認めたくはないが…
キスは最高に良かった…)







安室もAのキスが気に入ったようだ







『じゃあまたー』






手を振って帰って行くA






手を振り返しながら
もう片方の手でゆっくりと唇を
なぞっていたのである

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