帰ってきた！！ヒーロー！！ ページ10
敵は10人前後、市民はその半分。患者衣でサンダルだけど戦えるだろうか。
「なぁ、アンタ」
「わっ！？どこから…」
「助けてやるからそれ寄越しな」
ビビって突っ立ってる1人からサポートアイテムをひったくる。激化する戦場の中に気配を消して侵入し、全員の視線を俺に注目させた。嘘のようにぴたりと動きは止まり、皆俺から目が離せない。
「っ！！？誰だテメェ！！！」
「ガキか！！？ザコは引っ込んでろ！！」
「こんなちっさい店しか狙えないお前らに言われたくない」
「コイツ全員敵に回したぞ！！」
「舐めやがって！クソッ、カラダが動かねぇ！！」
借りたは良いものの、武器の使い方がわからない。とりあえず盾のような平たいそれを、敵の頭に叩きつけた。敵は驚くほど簡単に倒れた。そして使い方が違ったのか武器は真っ二つに壊れた。
同時に個性も解けてしまった。嬉々としてに襲ってくる敵をいなしつつ距離を置く。相手の位置を把握しないと個性を使えない。今は距離が近すぎて、俺は全員を視認できてない。
「めんどくさっ！！！」
気配を消して、1人ずつ視界を奪うことにした。一気にやる方が楽なんだけど、そうもいかないのでチマチマやる。全員の視界を真っ暗にし終わり、メチャクチャに乱れた陣形から離れた。
視界を奪われてちゃマトモに動けまい。これで全員無力化できた。そこで相手が味方とも知らずに殴り合ってなさい。
「おい！縄！！」
「は、はぃぃ！！」
「あとコレ！！もっと丈夫なの買えよ」
「壊れてる…！！？」
武器を返却して、敵達を縛る。1人を床に倒して、その上に腰掛けた。座り心地はまあまあだ。
「アンタら、俺が来てよかったね。怪我せずに済んで」
「その点はありがとう…。あのままだったら隠れてた住人も巻き込まれるところだった。…っでも俺たちだって戦えたんだ！！ヒーローが居なくたって…！キミが来なくたって！」
ヒーローの信頼が地に落ちてる今、自衛しようって気持ちになるのは分からなくない。だからクソ高いサポートアイテム持ってたわけだし。
「俺がヒーロー？？」
「キミ見た目は病人だし、すこぶる性格が悪いけど、あの身のこなしはそうだろ！？」
俺はヒーローになんか…。
いや、俺はオールフォーワンをブッ殺すんだから！あの人を救うためなら、吐くほど嫌いなヒーローだって、なんだってなってやる。
「俺は奪眼ヒーロー：アイジャック
その濁った眼によぉく焼き付けな、バカ市民」
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鞘駄(プロフ) - えとちゃんさん» コメントありがとうございます！そう言ってもらえて嬉しいです。頑張ります！！ (9月9日 19時) (
レス) id: d21a21d4c8 (このIDを非表示/違反報告)
えとちゃん(プロフ) - めちゃ好きです…‼︎‼︎更新楽しみにしています！ (9月9日 19時) (レス) @page21 id: e4851da3c5 (このIDを非表示/違反報告)
鞘駄(プロフ) - 蘭さん» コメントありがとうございます！出来るだけ重くならないように努めていますが難しいです…。更なるポップを目指します！ (8月4日 23時) (レス) id: d21a21d4c8 (このIDを非表示/違反報告)
蘭 - うわぁ色々と凄い辛いけどどタイプです、 (8月4日 20時) (レス) @page13 id: b34786daa2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鞘駄 | 作成日時：2024年6月9日 9時
