雄英脱出【死柄木弔】 (ページ7)

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ソルト対応ページ7

切島は俺にコスチュームの入ったケースを押し付け、無理やり俺を廊下に押し出す。なんとなく早足気味の切島に手を引かれながら慌ただしく説明された。

切「今日は救助訓練なんだってよ！！バスで移動するみたいだから急ごうぜ！！」

　「…へぇ」

切「へぇってなんだよ！？コスは着るだろ？更衣室行こうぜ！！」

サボりたかったのにな。だけどこのゴツゴツした手は振り解けなかった。

更衣室は意外にもすぐ近くにある。コンクリート張の威圧感ある部屋だ。切島は止まった。

切「彩人、先入っていいぞ！」

こいつは紳士的だ。レディファーストのつもりなのか？俺はレディじゃないしないされる義理もない。ヒーロー志望は正義感で満ち満ちてるんだな。

　「…危険物でもあるの？」

切「え！？いやいやいや！誤解だって！身代わりとか盾とかそんなの漢じゃねぇよ！！」

そうこうしていると鉄製の扉がバンと音を立てて開いた。ドアの手前にいた切島は見事に吹き飛んだ。大丈夫なのか…？
こんな乱暴な開け方するやつはうちのクラスには1人しかいない。普段突っ伏してても分かるキレようを見せている、

　「ばくごー。」

爆「くたばれダウナー野郎」

ドンっとこれまた派手な音を立てて俺の肩にぶつかってきた。何をイラついてんだか。ほんとにヒーロー志望なのか？

右肩をさすりながら倒れた切島を覗く。

切「いってぇ！！」

　「…ほら、危険物。」

切「さすがに予想つかねえって…」

顔を覆って悶えてているのでしばらく動きそうにない。放っておくことにした。何か声が聞こえたが知らない。重い扉を閉めた。

緑「あっ色取くん！かっちゃんがブチギレてたみたいなんだけど、大丈夫だった？」

　「知らない。」

緑「塩対応！！」

頭をモサモサさせながらやってきたのは半裸のソバカス。着替え途中なのに話しかけてきやがった。きめえ。

上「クールすぎるぜイケメンくーん！！」

　「…」

上「ひでえ…」

さっさと着替えよう。レスキュー訓練では俺の個性は役立たない。視界を奪えるのは俺が知って、見た一個体でしか無理だ。崩れたビルに目があっても、ビルの視界をどうこうして何になる。

まあ、参加する気はさらさらないんだが。

あと、俺ってダウナーなの？