第六十七話｢出口｣ ページ25
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「……オレも同じだ」
キルアの少し震えたような声が小さく響く。
右腕を押さえるゴンを横目で見つめ、眉間にシワを寄せながらキルアは下を向いた。
キルアは、自分の拳を強く強く握る。
「もう仲間を傷つけられるのは…ごめんだ」
少し悲しそうな表情をするキルア。
兄＿＿イルミによる呪縛のような言葉が、キルアの頭から離れない。
"お前に友達なんて必要ない"
"やっぱりお前はゴンを助けなかった"
"倒せるか倒せないかの方が大事だから"
兄貴の言う通りだ。
でも、それでも＿＿＿＿。
「オレは、大切な仲間を…友達を守りたい。ゴンのことも。アイツのことも」
震える声とともに、キルアは立ち上がる。
そんなキルアにゴンは口角を上げて頷き、キルアに続くようにゴンも立ち上がった。
二人して、目の前にいるノブナガを睨む。
「クッハハハハ！」
ノブナガが声を上げて笑い出す。
やっぱおめぇら面白ぇな、と二人を見て言う。
はぁー。と小さく息を吐いて、ノブナガは腰にある刀に手を当てた。
「じゃあ、死ぬか？」
先程とは一変してノブナガの表情が真顔になった。
殺気を出し、腰にある刀をぬこうとする。
「オレに刀をぬかせるな。オレがぬけば、お前らは死ぬ」
ノブナガは、ゴンとキルアを睨み返す。
だが、ゴンとキルアは全く臆することもなく、体から"念"を出し始めた。
二人は顔を見合わせて、互いに頷き合う。
そして、ドンッッとすごい勢いでノブナガの元へ向かっていった。
「馬鹿が」
そう言葉を吐きノブナガが刀をぬこうとした、
その時＿＿。
＿＿＿ドゴォォ！！
激しい音とともに、部屋の壁が、ぶち壊された。
(出口が塞がれているなら、別のとこから出ればいい)
そう。ゴンとキルアの中で"答え"は、もうとっくに出ていたのだった。
＊＊＊
幻影旅団のアジトから逃げ出すことに成功したゴンとキルア。
ゴンとキルアは、幻影旅団を捕まえるためクラピカに会いに行くことを決める。
そして、A＿＿。
もうこれ以上、旅団とは関わらせない。
Aを守るのはオレたちだ。
その頃。ヨークシンの中心部では、新たな嵐が巻き起ころうとしていた。
Aの過去。
フェイタンの過去。
幻影旅団とAの運命。
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿その、全てが、
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じゅな(プロフ) - ずっと待ってます！ゆっくりでもいいので更新してくださると嬉しいです！ (4月18日 17時) (
レス) id: 63d6ee7837 (このIDを非表示/違反報告)
あ3 - 更新楽しみにしてます､､､､めちゃ好きです (2022年11月1日 16時) (レス) id: b2be5c4b6e (このIDを非表示/違反報告)
キエラ(プロフ) - 久しぶりに見に来たら更新されてて泣きました(´；ω；｀)これからも更新楽しみにしてます...！ (2021年12月16日 20時) (レス) @page44 id: cdb417a741 (このIDを非表示/違反報告)
mikan(プロフ) - ナルアさん» ナルアさん…！本当にお久しぶりです！ずっと待たせてしまって本当にごめんなさい ; ; いつもコメントしてくださって本当に支えられています…！そう言っていただけて本当に嬉しいです！ずっと待ってくださっていて本当にありがとうございます！これから頑張ります！ (2021年10月19日 22時) (レス) id: 9f58bcb1e6 (このIDを非表示/違反報告)
mikan(プロフ) - 名無し76544号さん» 優しいお言葉に本当に心が暖かくなって小説も書こうって思わせていただけます！本当にありがとうございます！少しでも幸せが訪れますようにっ！最近寒くなってきましたので、お体に気をつけてくださいね！更新頑張っていきますね！ (2021年10月19日 22時) (レス) id: 9f58bcb1e6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：mikan | 作成日時：2020年10月4日 13時
