双黒のかかりつけ医

意地悪 ページ4

そういえば接吻までしたのに名前知らない…


『あの、今更なんですけど名前を｢Aちゃーん｣…！太宰君』


来るなり私の胸に飛び込んで来る腕白少年の太宰君


｢おい、手前ッ｣


｢本当にAちゃん…小っちゃいね｣


『セクハラです！』


本当、人前でのセクハラは辞めて欲しい…人前以外でも駄目だけどね！


｢小っちゃいで思い出したのだけど、真逆中也Aちゃんに治療してもらったのかい？｣


どんな思い出し方だよ



｢嗚呼、可愛らしかったぜ｣


『ちょ、一寸！』


唐突なアタックにカウンターが間に合わない


｢うげ…、Aちゃん女の子が簡単にそんな事したら駄目なのだよ？｣



『判ってますよ…でも、中也君が元気になったので私は嬉しいですよ』




｢中也君！？何それ中也だけ狡い、僕の事も治君って呼んで｣


本当に子共らしい子共な太宰君



『厭ですよ』


｢ケチ｣

｢ハッ｣


と頰を膨らませる姿が可愛らしいななんて思っていたら


＿＿＿＿ちゅっ




｢意地悪なAちゃんへの仕返し｣


『！！！？！』


｢おい巫山戯ンな｣



突然の唇への接吻




＿＿恥ずかしすぎてしにそ…




接吻される側なんて慣れてない私には心臓がもたない

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