双黒のかかりつけ医

答え ページ16

私の質問に二人の声がハモる


｢おい糞太宰、俺に被せんな｣


｢君こそ真似はよしてくれよ｣


なんとなく収拾が付きそうに無くなってきたので



『ストーップ』


二人の間に入ると



｢そう云う処だよ｣


｢俺達がお前を好きな理由｣



急なストレートな言葉にただ慌てて顔を赤くし俯く事しか出来ない



｢Aちゃんが知っているように僕達はマフィア、存在自体が普通では無いのだよ、だから君の様な普通な子がとても新鮮で眩しかったんだ｣



｢俺達とは違ってまだ黒に染まって無くて怪我人をただ健気に治療していた処がマフィアの人間にはなくて惹かれちまったんだよ｣




俯いた儘顔を上げることが出来なくなってしまった


だって




『こ、こんなに熱烈な告白されたら泣かないわけ無いじゃん』




両手で顔を覆っているが涙はての間から零れる




｢あ〜あ泣かせちゃった、如何する？これから毎年Aちゃんを誘拐して泣かせてあげる？｣



｢そーだな、癪だが太宰の意見に賛成だ｣



指のすき間から見るとやっぱり其処にあるのは年相応の悪戯っ子な顔で



『期待してる、これからずっとずっと期待してるね！』




そう云って二人に抱き着いた








今日は私がセクハラしてもいいよね？




おわり




＊長い間更新出来なくてごめんなさい＜(_ _)＞
でも最後まで読んでくださりありがとうございます！！

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