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第漆拾陸話 ページ34

・__


善逸side


Aちゃんが任務で出て行ってから、2日経った。


縁側に腰かけて、空をボーッと見ている炭治郎はどこか元気が無さそうだ。魂抜けてるよ、あれ。



まぁ、十中八九Aちゃんがいないからだと思うんだけど。



炭治郎「……」ショボーン



善逸「た、炭治郎、元気出せよ。きっともうすぐ帰ってくるよ!!」



炭治郎「あ、あぁ…!そうだといいな。」



いやぁ、ね?俺もAちゃんがいないの寂しいよ?辛いよ?でもね、横ですっごい悲しそうな音させてる奴がいると逆に冷静になるって言うか。元気づけなきゃいけないっていう謎の使命感があるよね。



それに部屋の角で体操座りしている奴からも、同じような音がしている。



伊之助「………」チーン



こいつ、くっそ静かなんだよね。もう誰って感じ。



善逸「………あぁ!!もう!!なんなの、お前ら!!!!元気無くなりすぎじゃん!!!



炭治郎「!すまない、善逸!!」



伊之助「お前は寂しくな…」

善逸「はぁぁああん???寂しいですけどぉ?!!?早くAちゃんに会いたいですけどぉぉお?!」



食い気味でそういうと伊之助は黙り込み、またも静寂が訪れた。



俺の限界が近づいてきた時________



チリンッ



炭治郎「Aの匂いと血の匂いがするッ……」



善逸「…Aちゃんの音がする」



とほぼ同時に呟いた。透き通った鈴の音の様な音がしたからAちゃんである事間違いない。



もしかしたら大怪我しているかもしれない、そう思った時には身体は動いていた。俺達はドタドタドタと、玄関まで走り戸を開けた。



炭治郎 善逸 伊之助「「「A/ちゃん!!!」」」



『うぇい!?!?び、っくりしたぁ……どしたの、3人ともそんな慌てて』



炭治郎「…おかえりッ!!!」



『??…ただいま!!!』



困惑した顔で俺たちを見つめるあほ面のAちゃんを見たら、安心して涙がボロボロと零れた。



『?!善逸君?!え、どうした?!!』



善逸「Aち"ゃぁぁああん!!!会いだがっだぁぁああ!!!帰ってくるの遅いよ"ぉぉおお!!」



『嘘だろ?!これでもめちゃめちゃ急いだ方なんだけども?!?』



ガバッと抱き着くと、いつもなら引き剥がすAちゃんだったが今日は驚きながらも頭を撫でてくれた。




きっとAちゃんが帰ってきて嬉しいのは俺だけじゃない。だって両サイドにいる奴らから聞こえてくる音が凄いんだもん。

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(プロフ) - ポメラニアン。さん» まさいちくんって誰だよって感じですね......笑笑 報告ありがとうございます!! (2019年12月28日 23時) (レス) id: 409305a4c2 (このIDを非表示/違反報告)
ポメラニアン。 - 伍参話(10ページ)の夢主の最初のセリフに"まさいちくん"と入っているんですが、多分″しょういちくん″だと思います。今更でごめんなさい!更新頑張ってください! (2019年12月28日 22時) (レス) id: c29d72685c (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - はるなさん» そう言っていただけると、何よりも嬉しいです!!頑張ります! (2019年11月19日 19時) (レス) id: 929661d3b8 (このIDを非表示/違反報告)
はるな - 更新楽しみです!!続きが気になる...!! (2019年11月18日 23時) (レス) id: 1483860edb (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2019年11月6日 23時

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