気づいたら柱になってた 弐！【鬼滅の刃】

第漆拾肆話 ページ32

・＿＿＿


『ん？何がですか？』



煉獄「Aの鴉が飛んできたら直ぐに向かうと言ったのに、向かう事ができなかった…」



そう言って、いかにも落ち込んでいる煉獄さんを見てふふっと笑いがこぼれた。



煉獄「？」



『煉獄さんは、突然村の方に現れた鬼達を倒しながら村人達を守っていてくれていたんでしょう？』



煉獄「……うむ、」



『それに私、今こんなに元気ですし！！』



煉獄さんに笑顔とピース付きでそう言うと、今まで笑顔だった顔がスンッと真顔になりジリジリと私に近づいてきた。



……え、こわいこわいこわい。いっつも笑顔な人が真顔になる時ほど怖いものはないよね？！！



そして私の折れている肋骨辺りをトンッと叩いた。



『〜〜〜ッ？！！！？！！』



驚いている私を横目に、ヒョイッと横抱きをする。今度は肋骨辺りに負担がかからないように優しく。



煉獄「嘘をつくのは良くないぞ、気づかれまいとでも思ったか？」



笑顔でそう言った煉獄さんだったが、その笑顔の後ろには般若が住んでた。←



『…すみません………でも、よく私が怪我してるって気付きましたね？』



出来るだけ悟られないようにしていたのに。



煉獄｢よもや、…好いている女が怪我をしている事に気付かない男はいないだろう。｣



『はは………そんな事な、……え？』



煉獄さん、今とんでもない爆弾発言しなかった？



好いている、女？…好いてる？あ、分かった。友人の方の好いているか。煉獄さん、そういうの絶対疎いからなぁ〜



『私も煉獄さんの事好きですよ！！！』



ビリッ……



おっ……とぉ〜？すっごい怒ってる気配がするのは、気の所為？？？？？？



グイッ



『？！顔、近ｯ……』



煉獄｢……俺が言っているのは友人に向ける好意ではなく、＿＿＿＿＿“愛おしい”という意味だ。｣



『……〜〜ｯ！！』



その言葉の意味を理解した途端、顔に血がブワァァアと昇るのが分かった。

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