第漆拾話 ページ28
・__
Aside
お店の人「…お嬢ちゃんは可愛いからね。サービスだよ、サービス。貰っておくれ!!」
そう言ったお店の人からは嘘をついている感情が、とても伝わってきた。煉獄さんも気づいているらしい。
ただここで怪しまれるわけにはいかないから、悟られぬように笑顔で『ありがとうございます!』と言った。
その後、すぐに戻るかと思っていた店の人は全然戻る気配がなく傍に立っていた。
いや、早く戻れよ。←←←
なんて思いながら店の人が持ってきてくれた大福を口にすると、少し変な味がした。せっかくの大福なのに何混ぜたんだよ。まじ許さねぇ(そこじゃない)
私が大福を食べるとずっと傍にいた店の人も戻って行った。
…やっぱり私の感は当たっていた。
後は私が1人になるだけなのだが、いつまで経っても煉獄さんが離れようとはしなかった。
『杏寿郎さん、?』
不思議に思って名前を呼ぶと煉獄さんは、バッと私の方を向いた。
…と思った次の瞬間に、気づけば煉獄さんの暖かな温もりと匂いでいっぱいになっていた。抱き締められたと気づくには十分の情報量だった。
………え、抱きしめられてる?……ん?!!??
『きょ、杏寿郎さッ…』
煉獄「……_____。」
『!!煉獄さ…』
煉獄「うむ、少し席を外す!!ここで待っていてくれ。」
煉獄さんは私を抱きしめたかと思えば、耳元である言葉を呟き…頭にポンッと手を乗っけてから振り返る事もなく歩いて行った。
『………信じてる、か』
私が少し震えてた事に気づいてたのかな……。
そして、煉獄さんの姿が見えなくなってから自分の身体に起こっている異変に気がつく。
…身体が重たくなってる?それに凄く、
『…瞼が、重たい』
そう呟いた後、私の意識はそこで途切れた。
381人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
凪(プロフ) - ポメラニアン。さん» まさいちくんって誰だよって感じですね......笑笑 報告ありがとうございます!! (2019年12月28日 23時) (レス) id: 409305a4c2 (このIDを非表示/違反報告)
ポメラニアン。 - 伍参話(10ページ)の夢主の最初のセリフに"まさいちくん"と入っているんですが、多分″しょういちくん″だと思います。今更でごめんなさい!更新頑張ってください! (2019年12月28日 22時) (レス) id: c29d72685c (このIDを非表示/違反報告)
凪(プロフ) - はるなさん» そう言っていただけると、何よりも嬉しいです!!頑張ります! (2019年11月19日 19時) (レス) id: 929661d3b8 (このIDを非表示/違反報告)
はるな - 更新楽しみです!!続きが気になる...!! (2019年11月18日 23時) (レス) id: 1483860edb (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:凪 | 作成日時:2019年11月6日 23時