気づいたら柱になってた 弐！【鬼滅の刃】

第伍拾漆話 ページ14

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Aside





『何してるの？』





やっと見つけた玄関を出た先に見えた光景に、そう声をかけた。






炭治郎「あ…A、無事だったのか！よかっ…

『炭治郎』





炭治郎の言葉を制止するようにそう呼べば、ビクッと分かりやすく身体を強ばらせた。





炭治郎(Aからとても怒ってる匂いがする…。それにAから微小だが血の匂いもする...)





善逸君の顔面は腫れ上がり、所々から血を流している。そんな善逸君の近くにいる猪頭から伝わる感情で、こいつがやったんだろうと察しがついた。





『ねぇ、猪頭。善逸を怪我させたのは貴方？』






善逸(俺の事も呼び捨てでッ…！)ｷｭﾝｯ!






猪頭「あぁ！俺だ！お前も気付いてないのか？？こいつは鬼を守ってるんだぞ！！お前からは他と違う強さがビンビン感じる！！俺と戦え！！｣






そう意味の分からない事を言いながら猪頭は私に突っ込んで来た為、その勢いを利用をして思いっきり地面へと叩きつけるようにして背負投をする。





伊之助「グッ……！」





善逸(あんな筋肉だるまみたいな奴を………)






『炭治郎が持ってる箱の中身が何なのか位気づいてるに決まってんでしょ。私はそこに怒ってるんじゃない』





炭治郎「！！」






そう言っても猪頭はムクっと起き上がり、「お前、誰よりも強ェ！！もう1回だ！！お前には特別に俺の名を教えてやる！嘴平伊之助だ！！｣と言いながらまたも突っ込んでくる。





こいつは学習能力がないのか……





今度は伊之助と名乗った猪頭の攻撃をサラッと躱してから、後ろに回り＿＿＿＿






伊之助「ハハッ！！次こそは当てッ……！！｣





『伊之助、だっけ？君はちょっとだけ眠ってるといいよ。』






トンっと少し強めに項に手刀を落とすと、伊之助は重力に逆らうこと無く、バタッとその場に倒れた。

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