情けない顔 ページ10
あっという間にお弁当二つを平らげたチャンミン
満足そうにお茶をコップ半分飲んだ
CM「はぁ〜。ご馳走さまでした」
YN「凄いな…チャンミン」
CM「ヒョンより若いですから」
たったの二つしか変わらないくせに…。
僕もお茶を一口飲んでいると
グラスをテーブルに置いたチャンミンがこっちを向いた
CM「で？」
YN「…で、って？」
CM「その後、Aさんとは？」
チャンミンがこんな話を僕に聞くのは初めてだった
今まで僕が彼女と別れようが喧嘩しようが
何も興味がないかのように、僕の話も聞いてはくれなかった
チャンミンから、まさかの振りに
僕は、正直に話して良いものか
一瞬考えてしまった
けれど、チャンミンはAと仲が良かった
Aとのことをきちんとチャンミンにも話すべき
そう思って、正直に話すことにした
YN「…別れた」
CM「…。」
YN「振られた…。
…正直、参ってる」
CM「…そうですか」
チャンミンは慰めるでもなく
ただ一言、相づちを打っただけ
僕も、『別れた』という言葉を口にしただけで
また辛さが戻ってきて、次の言葉をなかなか言い出すことが出来なかった
少しの沈黙のあと、チャンミンが口を開いた
CM「初めてです。そんなに情けない顔のヒョンを見るのは」
YN「ははっ…。
自分でも情けないよ。
結婚を考えていたのに…。
どうして…こうなっちゃったんだろう」
静かな部屋
ほんの数日前には、Aとチャンミンがキッチンで
楽しそうにマンガの話をしていたのを
僕はヤキモキしながら眺めていたのに…
ずっとこんな風な時間が流れていくんだと
そう思っていたのに…
どこでどう間違えてしまったのだろうか
僕のAへの気持ちは、少しも無くなってはいないのに…
考えれば考えるほど辛くて、また涙が溢れてくる
…本当に、情けないな
チャンミンの言う通りだ
グラスのお茶を見つめて
涙を静かに堪えていた
CM「Aさん、何て言ってたんですか？」
YN「…もう……僕を…好きじゃないって」
CM「Aさんが、そう言ったんですか？」
YN「…うん」
CM「そうか…」
YN「…。」
この夜
チャンミンは慰めることも、責めることもせずに
深夜まで、静かに僕の側に居てくれた
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裕(プロフ) - 花さん» ありがとうございます(*´∀`*)ノなるべく頑張って更新しますので新章も宜しくお願いします<(_ _)> (2018年7月4日 10時) (
レス) id: 277fbb4572 (このIDを非表示/違反報告)
裕(プロフ) - しあぽんさん» 2章もありがとうございました<(_ _)>新章、１話だけですがアップしました(^-^) (2018年7月4日 10時) (レス) id: 277fbb4572 (このIDを非表示/違反報告)
裕(プロフ) - wakaさん» 2章も最後まで読んで頂いてありがとうございました<(_ _)>最終章もチンタラ頑張ります!(^^) (2018年7月4日 10時) (レス) id: 277fbb4572 (このIDを非表示/違反報告)
花(プロフ) - 裕さんの更新をすっごく楽しみに待ってるファンです♪ちんたらでも亀さんでも何でもOKなので楽しみに待ってます♪ (2018年6月14日 23時) (レス) id: 8c09381f1b (このIDを非表示/違反報告)
しあぽん(プロフ) - 大丈夫！いざとなったら女性は強いから！ちんたらでものったらでも構いません！お待ちしておりますぅ〜 (2018年6月14日 15時) (レス) id: dafbf0b050 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：裕
| 作者ホームページ：http://id29.fm-p.jp/279/jjhh/
作成日時：2014年11月16日 2時
