お弁当 ページ9
家に着き、シャワーを浴びると
すぐにビールを開けた
つまみなんていらない
ただ酔えれば良かった
酒の味なんて関係ない
酔ったら眠れると思った
けれど…
いくら呑んでも酔えない
酔いたくてアルコールを買ったのに
少しも酔えなかった
アルコールは強い方じゃない
なのに、こんなときに限って強くなる
ダイニングでビールを飲み
ソファーに移動して焼酎をロックで飲む
内容が入ってこないテレビをぼんやりと見ながら
味のない酒を飲み干す
YN「っ…」
ちっとも美味しくない
それどころか、しょっぱいよ…
塩辛い酒をまた一口口に入れようとしたとき
ピンポン…
家のインターフォンが鳴った
YN「Aっ！？」
僕は慌てて玄関に向かいドアを開けると
そこには
CM「おっ！出るのが早いですね」
YN「チャンミンか…」
いつもと変わらないチャンミンが、そこに立っていた
CM「お弁当買ったんですけど、食べますか？」
チャンミンは、白いビニール袋を持ち上げると
僕にそう言った
YN「珍しいね。チャンミンが食べ物くれるなんて」
CM「いらないなら僕が食べます」
YN「いっ、いるよっ！ありがとっ！」
CM「じゃあ、上がりますよ」
いつものように勝手に部屋に入っていくチャンミン
けれど、今日はそんなチャンミンに救われた気分だった
一人で居たくない
僕もチャンミンの後について部屋に戻った
CM「クセーな…」
YN「えっ？臭い？」
リビングの入り口で立ち止まったチャンミン
CM「酒クセーです」
YN「あぁ…ごめん」
慌てて空き缶や空き瓶を片付けてリビングに戻ると
ダイニングテーブルにお弁当が置かれていた
CM「ヒョンはハンバーグ弁当です」
YN「ありがと」
キッチンでチャンミンと僕のお茶を用意すると
それを持ってダイニングテーブルに戻った
YN「いただきます」
CM「はい」
椅子に座ってお弁当を食べると
なんだかあまり味がなく
美味しい筈のお弁当が、今日は美味しく感じられなかった
YN「チャンミン」
CM「はい」
YN「せっかくだけど…何だかお腹一杯で。
お酒、飲み過ぎちゃったかな？あはは…。
ごめん…」
箸を置いてそう言うと
CM「僕が食べますから」
と言って、何も気にせずにお弁当を食べ続けていた
どうしちゃったのかな…僕
向かいにいるチャンミンの食べっぷりに
少し羨ましさを感じながら
グラスのお茶を口に含んだ
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裕(プロフ) - 花さん» ありがとうございます(*´∀`*)ノなるべく頑張って更新しますので新章も宜しくお願いします<(_ _)> (2018年7月4日 10時) (
レス) id: 277fbb4572 (このIDを非表示/違反報告)
裕(プロフ) - しあぽんさん» 2章もありがとうございました<(_ _)>新章、１話だけですがアップしました(^-^) (2018年7月4日 10時) (レス) id: 277fbb4572 (このIDを非表示/違反報告)
裕(プロフ) - wakaさん» 2章も最後まで読んで頂いてありがとうございました<(_ _)>最終章もチンタラ頑張ります!(^^) (2018年7月4日 10時) (レス) id: 277fbb4572 (このIDを非表示/違反報告)
花(プロフ) - 裕さんの更新をすっごく楽しみに待ってるファンです♪ちんたらでも亀さんでも何でもOKなので楽しみに待ってます♪ (2018年6月14日 23時) (レス) id: 8c09381f1b (このIDを非表示/違反報告)
しあぽん(プロフ) - 大丈夫！いざとなったら女性は強いから！ちんたらでものったらでも構いません！お待ちしておりますぅ〜 (2018年6月14日 15時) (レス) id: dafbf0b050 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：裕
| 作者ホームページ：http://id29.fm-p.jp/279/jjhh/
作成日時：2014年11月16日 2時
