待っていた人 ページ44
携帯を持ちながら部屋の中をウロウロし
チャイムも何も鳴っていないけれど、少しの物音がすれば直ぐさま玄関へ走ってドアを開ける
誰も居ないことを確認し、そしてまたソファに戻り腰を下ろす
そんなことを何度も繰り返して
どうにも出来ない自分を情けなく感じながらソファへダイブし
クッションを口に押し当て叫んだ
『あーーーーっ！！』
すると
〜♪
チャイムが鳴ると同時に起き上がった僕は
転びそうになりながらも急いで玄関へ向かった
ガチャ
YN「Aっ！！」
CM「ヒョン」
YN「Aっ」
「っ！？」
横に居るチャンミンが何か言いたそうだったけれど
僕は真っ先にAを抱きしめた
会いたかったんだ
ずっと、会いたくて
この手の中にAを閉じ込めることが出来たことに
ずっと張っていた気持ちが一瞬にして緩んでいく
「っユノ…」
小さく僕の名前を呼んだAが、どこかに消えてしまいそうで
僕は抱きしめる両腕にまた力を込める
すると、傍に居たチャンミンは僕のそばまで来て言った
CM「ヒョン。中でAさんの話をちゃんと聞いてあげてください」
YN「っ……」
チャンミンの言葉に、僕は腕の力を弱めてAの顔をそっと伺った
泣いているA
その頬には幾筋もの涙の跡がある
ごめん……
泣かせてしまったのは間違いなく僕で
その申し訳なさを痛いほど感じた
YN「…ごめんね。
……中でゆっくり話そう」
「……うん」
Aの腰に手を当てながら部屋の中へと誘導する
CM「じゃあ僕は、ここで」
僕らの後ろでチャンミンは、そう告げた
僕も振り返り、Aを、ここまで連れてきてくれたことにお礼を言おうとした
YN「ありがと、チャンミン…」
「チャンミンくんっ！」
するとAは同じようにチャンミンへと振り返ると
チャンミンを呼び止めた
そして
「…チャンミンくんも一緒にいて欲しいの。…お願い、ユノ」
YN「えっ…」
思いもしなかったAの言ったことに
僕もチャンミンも驚いた
CM「…でも、二人で話した方のが…」
戸惑うチャンミンにAは
「私は、上手くユノに伝えられないかもしれないから」
そう言って、Aは俯いた
きっと、ここに来るまでチャンミンはAから何かを聞いたのかもしれない
その上でAがチャンミンを頼っていると言うことは
Aの口からでは言いにくい何かがあるのかもしれないと感じた
YN「チャンミン、僕からもお願い」
CM「ヒョン…」
そして僕らは3人でリビングへ向かった
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1155人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「東方神起」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
裕(プロフ) - 花さん» ありがとうございます(*´∀`*)ノなるべく頑張って更新しますので新章も宜しくお願いします<(_ _)> (2018年7月4日 10時) (
レス) id: 277fbb4572 (このIDを非表示/違反報告)
裕(プロフ) - しあぽんさん» 2章もありがとうございました<(_ _)>新章、１話だけですがアップしました(^-^) (2018年7月4日 10時) (レス) id: 277fbb4572 (このIDを非表示/違反報告)
裕(プロフ) - wakaさん» 2章も最後まで読んで頂いてありがとうございました<(_ _)>最終章もチンタラ頑張ります!(^^) (2018年7月4日 10時) (レス) id: 277fbb4572 (このIDを非表示/違反報告)
花(プロフ) - 裕さんの更新をすっごく楽しみに待ってるファンです♪ちんたらでも亀さんでも何でもOKなので楽しみに待ってます♪ (2018年6月14日 23時) (レス) id: 8c09381f1b (このIDを非表示/違反報告)
しあぽん(プロフ) - 大丈夫！いざとなったら女性は強いから！ちんたらでものったらでも構いません！お待ちしておりますぅ〜 (2018年6月14日 15時) (レス) id: dafbf0b050 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：裕
| 作者ホームページ：http://id29.fm-p.jp/279/jjhh/
作成日時：2014年11月16日 2時
