お粥 ページ26
「はいっ！終わりっ」
YN「あ…ありがと」
汗をかいた体が少しだけすっきりした
まだ熱があるせいか、体が熱くて頭が重いけれど
心は温かかった
「熱上がっちゃったらいけないからすぐに着替えてね」
YN「うん」
「はい、Tシャツね」
手渡された白いTシャツ
袖を通して被ると、今度はパーカーを手渡された
YN「パーカー？」
「お医者さんに診てもらわないと」
YN「医者か…」
「まだ熱もあるし、少し痩せたみたいだから」
YN「あ、うん…」
今日はあまり動きたくないな…
せっかくAとも元に戻ったのに
もっとこうして二人きりで居たい
自分の体の事より
今はAとの時間を優先したかった
「ご飯、少しだけでも食べられそう？」
YN「あまり食欲はないんだけど…」
「昨日のうちにお粥を作っといたの。
どう？食べられそう？」
YN「作ってくれたの！？」
「うん(笑)
ユノが寝てる時にね。
美味しく出来たと思うけど…」
YN「食べるっ！お腹空いてきたっ」
「えっ…？」
久しぶりの、Aの手料理
体の調子が良くないのは残念だけれど
Aが作ってくれたのなら、お粥だってきっと美味しいから
YN「食べたい。Aのお粥」
「うんっ。すぐに用意するね」
そう言って寝室を出て行ったA
僕は渡されたパーカーを着た
「はい、どうぞ」
YN「いただきます」
着替え終わってダイニングに行くと
テーブルの上には、すでに用意された僕の朝食が並んでいた
湯気が立ち上がる器には、美味しそうなお粥
しょうがの香りがする
熱いお粥をひとさじ掬って息を吹きかけ
口に入れた
YN「おいひぃ」
「あはは(笑)やけどしないでね？」
YN「らいじょーぶ」
「っふ(笑)」
優しい、Aのようなお粥
美味しい・・
こんなに『美味しい』と感じたのはいつ以来だったかな…
ふうふうと熱いお粥を食べていると
体が内側から温かくなっていく
向かいに僕を見つめて微笑むAが居て
僕はAの作ったご飯を食べて
もっと食べたいのに、胸がいっぱいで喉を通ろうとしない
YN「っ…」
「食べられるだけで良いからね？無理しないで？
今、お茶淹れてくるね」
そう言って席を立ったA
僕はAに分からないように
そっと涙を拭った
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裕(プロフ) - 花さん» ありがとうございます(*´∀`*)ノなるべく頑張って更新しますので新章も宜しくお願いします<(_ _)> (2018年7月4日 10時) (
レス) id: 277fbb4572 (このIDを非表示/違反報告)
裕(プロフ) - しあぽんさん» 2章もありがとうございました<(_ _)>新章、１話だけですがアップしました(^-^) (2018年7月4日 10時) (レス) id: 277fbb4572 (このIDを非表示/違反報告)
裕(プロフ) - wakaさん» 2章も最後まで読んで頂いてありがとうございました<(_ _)>最終章もチンタラ頑張ります!(^^) (2018年7月4日 10時) (レス) id: 277fbb4572 (このIDを非表示/違反報告)
花(プロフ) - 裕さんの更新をすっごく楽しみに待ってるファンです♪ちんたらでも亀さんでも何でもOKなので楽しみに待ってます♪ (2018年6月14日 23時) (レス) id: 8c09381f1b (このIDを非表示/違反報告)
しあぽん(プロフ) - 大丈夫！いざとなったら女性は強いから！ちんたらでものったらでも構いません！お待ちしておりますぅ〜 (2018年6月14日 15時) (レス) id: dafbf0b050 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：裕
| 作者ホームページ：http://id29.fm-p.jp/279/jjhh/
作成日時：2014年11月16日 2時
