別れる ページ2
きっと話し合えば分かり合えるはず
そう思って、次の言葉を考えていた
すると彼女は思いがけない言葉を口にした
「もう…疲れたの」
YN「っえ…今…なんて…」
「ユノの隣にいることに…疲れたの」
YN「そんな…」
今…なんて言った？
嘘だよね？
僕らは互いを愛していて…それで…
「別れて…欲しいの」
YN「…別れる？」
「別れてください」
嘘…だよな？
夢か？
…僕をからかってる？
もしかしてどこかにカメラっ！
部屋を見渡すけれど
どこにも何もなく
向かいに座るAも
演技なんかじゃない、真剣な表情だった
YN「えっと…落ち着いて話そう？
そんな怖いこと言わないでさ…」
「別れて、ください」
YN「A…」
”別れてください”
確かに僕の耳に届いたAの言葉に
目の前が真っ暗になった
Aと…別れる？
そんな選択肢、今までどこにもなかった
これからだって無いはずだった
それなのに…
体の力が全て無くなったように
僕は椅子の背もたれに体を預けた
何も考えたくない
何も考えられない
別れるってなんだ？
だって僕たちはこれから結婚して家族を作って
歳をとっても仲良く手を繋ぎながらデートをして
僕に幸せをくれてありがとうって
最後に君に言う筈だったのに…
なのに…どうして…
「ユノの部屋にある私の物は全部処分してください。
…今まで、ありがとう。
プロジェクト…応援しています」
他人行儀に、そう言って頭を下げたA
…バカだな
僕たち、そんな他人行儀な仲じゃないだろ？
ほら…もっと近くで顔見せてよ
手を伸ばす僕から逃げるように
席を立ったA
YN「っ…」
宙を浮いた左手が、行き場をなくしていた
…きっと、今日は何を言ってもダメなんだ
きっとそうだ
時間を置いて頭を冷やせば、きっとまた笑い合える日が来る
そうだ
そうに違いない
立ち上がった僕は『また会いに来る』と告げて
玄関に向かった
靴を履いて振り返ると
僕を笑顔で送り出してくれるAの姿はなかった
YN「日を改めてちゃんと話そうっ。
また来るからっ…。じゃぁっ！」
何も返事が返って来ないまま
僕はAの部屋を出た
バタンッ・・
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裕(プロフ) - 花さん» ありがとうございます(*´∀`*)ノなるべく頑張って更新しますので新章も宜しくお願いします<(_ _)> (2018年7月4日 10時) (
レス) id: 277fbb4572 (このIDを非表示/違反報告)
裕(プロフ) - しあぽんさん» 2章もありがとうございました<(_ _)>新章、１話だけですがアップしました(^-^) (2018年7月4日 10時) (レス) id: 277fbb4572 (このIDを非表示/違反報告)
裕(プロフ) - wakaさん» 2章も最後まで読んで頂いてありがとうございました<(_ _)>最終章もチンタラ頑張ります!(^^) (2018年7月4日 10時) (レス) id: 277fbb4572 (このIDを非表示/違反報告)
花(プロフ) - 裕さんの更新をすっごく楽しみに待ってるファンです♪ちんたらでも亀さんでも何でもOKなので楽しみに待ってます♪ (2018年6月14日 23時) (レス) id: 8c09381f1b (このIDを非表示/違反報告)
しあぽん(プロフ) - 大丈夫！いざとなったら女性は強いから！ちんたらでものったらでも構いません！お待ちしておりますぅ〜 (2018年6月14日 15時) (レス) id: dafbf0b050 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：裕
| 作者ホームページ：http://id29.fm-p.jp/279/jjhh/
作成日時：2014年11月16日 2時
