阻止 ページ5
「でもね？」
彼女のメガネについては、今までの何度か同じようなやり取りをしていた
その度にAは、僕の説得に頷き
メガネのままでという結論になっていた
「メガネをかけていると、お化粧が崩れてしまっり…」
YN「Aはほとんど素顔に近いでしょ？
そんなに気にならないよ」
「ん…でも、たまには私だって…その…きちんとアイメイクもしてみたいって言うか…」
YN「メガネでも出来るでしょ？」
「そうだけど…メガネをかけていると、せっかくのアイメイクも分からないから…」
YN「僕はちゃんと見えてるよ？Aの顔は」
「…んー…、その…少しでも綺麗に見られたいって…思ってね」
YN「Aはいつも綺麗だよ？」
「…。」
今日も僕の勝ちかな？
Aの背中にぴったりと貼り付いている僕には
彼女の表情は見られなかったけれど
口ごもってしまった彼女は、また今日も僕の説得に頷くに違いない
そう思った
「…お風呂…入ってくるね？」
YN「あぁ、うん」
頷きはしなかったけれど、諦めたってことだよね？
僕から離れてバスルームに消えていく彼女の後ろ姿を見つめながら
コンタクトを阻止することに成功したことに
ほっとした
「お風呂、ありがとう」
お風呂から上がった彼女が、バスルームから戻ってきた
頬がピンク色で、ルームウェア姿のAは
仕事中の彼女とのギャップのせいか
僕の胸を『キュン』とさせる
すっぴんの幼い素顔は、彼氏の僕にしか見られない特権だ
会社の中では、白いブラウスに
黒か紺の膝丈のスカート
後ろでひとつに結んだ髪に
きっちりとサイドの髪をピンで留めている
そして、メガネ
それが、僕の前だけでは無防備な彼女
これを世間では『ギャップ萌え』と言うのだろうか
早く彼女を抱きしめたくて仕方がない
僕はソファーから立ち上がり、キッチンで喉を潤している彼女のもとに向かった
YN「僕も飲もうかな」
「あ、今コップに入れるね？」
YN「Aの、ちょうだい？」
「うん、はい」
Aの飲みかけを全て飲み干すと
Aは笑って、またコップに注ぐ
YN「明日は朝イチで出発だからね」
「うんっ！楽しみ♪」
リビングに向かいながら、明日からの予定を話していた
明日から二泊で避暑地に泊まりに行く予定の僕ら
ゆっくりショッピングをしたり、食事をしたり
空気が綺麗な場所で、たくさん笑って
二人の思い出を増やしていきたい
この先、もっと
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裕(プロフ) - あみさん» 今コメントに気付きました！ごめんなさい<(_ _)>遅すぎるお返事お許し下さい！まだ読んで下さっていてくれるでしょうか？これからも宜しくお願い致します<(_ _)> (2018年1月19日 16時) (
レス) id: 277fbb4572 (このIDを非表示/違反報告)
あみ(プロフ) - 裕さんの書かれている小説、どれもこれも大好きです！いつもうるうるしながら読ませてもらってます。ありがとう！これからもお願いしますね！ (2016年8月6日 10時) (レス) id: 8871346393 (このIDを非表示/違反報告)
裕(プロフ) - アンジュさん» 読んで頂いてありがとうございます(*´-`)続きも是非♪ (2015年4月29日 21時) (レス) id: 7b66b690be (このIDを非表示/違反報告)
裕(プロフ) - もとじゅんさん» コメントありがとうございます(*´∀｀)一度でいいからイケメンと付き合ってみたいもんです(爆) (2015年4月29日 21時) (レス) id: 7b66b690be (このIDを非表示/違反報告)
アンジュ(プロフ) - 今日、初めて、こちらを、読ませてもらいました。私が、泣きそうです。（ ; ; ） (2015年3月19日 15時) (レス) id: 6b3037758e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：裕
| 作成日時：2014年9月13日 0時
