本屋 ページ39
YN「じゃぁ、本屋ね」
「うん。ごめんね？こんな夜中に…」
YN「ううん。２４時間の本屋があって助かるよ。
ほらっ、あそこはカフェもあるし」
「そうだね」
夜中
車でAを送る途中で本屋に立ち寄った
２４時間開いているその本屋は、カフェも併設してあり
ゆっくり読書できるスペースもある
二人きりの甘いけだるさの残る身体を起こすために
立ち寄ることも少なくない
「じゃぁ、買ってくるね！」
YN「僕、カフェに居るから」
「うん」
Aが会計に向かうと、僕はカフェに向かった
いつものラテを注文し、カウンターに腰を下ろす
並んでいた雑誌を手にし、それを読みながらラテを飲んでいると
僕の横に人の気配を感じた
Aじゃない
それは気配だけで分かる
横を向いてそれを確認すると
髪の長い、香水の匂いを漂わせている女性と目が合った
YN「っ…」
咄嗟に目を逸らして雑誌に戻ると
「こんばんわ」
横の女性が僕に声をかけた
YN「…こんばんわ」
返事を愛想笑いで返すと、その女性はにっこりとほほ笑んだ
「ラテ、ですか？」
僕のカップを見てそう言った彼女に
YN「あぁ…そうですけど」
そう答えると
「私もです」
そう言って、また微笑む
困って視線を雑誌に移すと、またも声をかける隣の女性
「こんな時間まで、お仕事…っていう服装じゃないですね」
僕を見てそう言って笑った彼女へ
今度は視線を合わせずに、軽く会釈をした
「良くここに来るんですか？」
彼女の問いかけに
YN「たまにです」
そう答えると
「そうですか。じゃぁ、また会えるかなぁ・・」
と、カップに口を付けた
こんな時間に女性一人で…
そう思いながらその女性の横顔を見ていると
「お待たせっ」
待っていたAの声が後ろから聞こえた
YN「あぁ、買った？」
「うんっ！ありがとう」
満足そうなAの笑顔を見ていると
さっきまでの甘い二人きりの時間が蘇ってくる
『彼女？』
横の女性がそう呟いた
YN「そうですけど」
「ユノ…？」
一緒にお風呂に入ったAは、もうすでにすっぴんにメガネ姿
こんな幼く見えるAが
僕だけに見せる『顔』とのギャップが
僕の名前を呼んだAに振り向いた僕に、またこの時で一瞬に蘇る
YN「…///」
あんなコトやこんなコトを思い出して顔を赤らめる僕に
隣りの女性は
『っふ(笑)釣り合ってないかも』
そう言って、笑った
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裕(プロフ) - あみさん» 今コメントに気付きました！ごめんなさい<(_ _)>遅すぎるお返事お許し下さい！まだ読んで下さっていてくれるでしょうか？これからも宜しくお願い致します<(_ _)> (2018年1月19日 16時) (
レス) id: 277fbb4572 (このIDを非表示/違反報告)
あみ(プロフ) - 裕さんの書かれている小説、どれもこれも大好きです！いつもうるうるしながら読ませてもらってます。ありがとう！これからもお願いしますね！ (2016年8月6日 10時) (レス) id: 8871346393 (このIDを非表示/違反報告)
裕(プロフ) - アンジュさん» 読んで頂いてありがとうございます(*´-`)続きも是非♪ (2015年4月29日 21時) (レス) id: 7b66b690be (このIDを非表示/違反報告)
裕(プロフ) - もとじゅんさん» コメントありがとうございます(*´∀｀)一度でいいからイケメンと付き合ってみたいもんです(爆) (2015年4月29日 21時) (レス) id: 7b66b690be (このIDを非表示/違反報告)
アンジュ(プロフ) - 今日、初めて、こちらを、読ませてもらいました。私が、泣きそうです。（ ; ; ） (2015年3月19日 15時) (レス) id: 6b3037758e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：裕
| 作成日時：2014年9月13日 0時
