内緒の予約 ページ19
「ユノっ！見てみて！これ可愛いねぇ！」
YN「ん？あぁ(笑)ホントだ」
Aとの出会いを思い出していた僕に
いつもの くしゃっとした楽しげな笑顔を向けながらAは言った
『それも今人気のお品なんですよ？』
「そうなんですかぁ！可愛いですものね！ふふっ♪」
僕の横にいた店員さんに話しかけられて
楽しそうに会話をする彼女
Aは誰とでも、こんな風に笑顔で接する
ショップの店員さんやウエイトレス
スーパーのレジのおばさんにも
だから、母親ほどの歳の離れた女性に
いつも可愛がられている
Aと付き合って、いくつもの僕の知らない彼女が存在することに
今でも新鮮さを感じる
会社では目立たない彼女
でも、彼女は沢山の人から愛されている
彼女を知れば知るほど、愛しい気持ちが増えていく
あの時
早く出社して良かった
彼女に話しかけて良かった
そして、彼女に恋をして…良かった
棚に綺麗に飾られてあるハンカチを手にしながら
そんな事を思った
「お待たせーっ！」
YN「えっ…？もう買ったの？」
「うん(笑)欲しかったものが買えて良かったぁ♪」
YN「なんだぁ…僕が買ってあげたのに」
「ユノのもあるよぉ♪お揃いのハンカチ♪」
YN「え？ピンクの！？」
「あはは(笑)それじゃなくって！ハンドタオルね♪
藍色だから一緒に持てるでしょ？」
YN「そっか(笑)ありがとう」
「うん！ねぇ、お昼ご飯行こうっ？」
YN「行こうか！もうお腹空いたよー」
「うふふっ(笑)ごめんねー？」
お店を出たところで、Aの買ったハンドタオルを見せてもらった
綺麗な藍色に、月が描かれている
お揃いの物が持てたことに嬉しさを感じながら
僕たちはお昼をとりに、昨日予定を立てた店に向かった
一日、自転車での散策は楽しかった
何より、彼女はずっと笑っていた
僕も、そんな彼女を見て
嬉しかった
夕方にレンタル自転車を返してホテルに戻った
一日中使っていた足を温泉でゆっくりと癒し
汗を流した僕らは、少しだけかしこまった服に着替えた
「ねぇ、ユノ？昨日は皆ラフな格好だったよ？」
僕が旅行前に買ったワンピースを着て
Aは不思議そうに僕に言った
実は、今夜はフランス料理を予約してある
これはAには内緒
旅行の記念に、Aとの何か特別な時間がほしかった
YN「ご飯、楽しみだねー♪」
僕は彼女の手を取り、ホテルの中にある
フランス料理のレストランに向かった
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裕(プロフ) - あみさん» 今コメントに気付きました！ごめんなさい<(_ _)>遅すぎるお返事お許し下さい！まだ読んで下さっていてくれるでしょうか？これからも宜しくお願い致します<(_ _)> (2018年1月19日 16時) (
レス) id: 277fbb4572 (このIDを非表示/違反報告)
あみ(プロフ) - 裕さんの書かれている小説、どれもこれも大好きです！いつもうるうるしながら読ませてもらってます。ありがとう！これからもお願いしますね！ (2016年8月6日 10時) (レス) id: 8871346393 (このIDを非表示/違反報告)
裕(プロフ) - アンジュさん» 読んで頂いてありがとうございます(*´-`)続きも是非♪ (2015年4月29日 21時) (レス) id: 7b66b690be (このIDを非表示/違反報告)
裕(プロフ) - もとじゅんさん» コメントありがとうございます(*´∀｀)一度でいいからイケメンと付き合ってみたいもんです(爆) (2015年4月29日 21時) (レス) id: 7b66b690be (このIDを非表示/違反報告)
アンジュ(プロフ) - 今日、初めて、こちらを、読ませてもらいました。私が、泣きそうです。（ ; ; ） (2015年3月19日 15時) (レス) id: 6b3037758e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：裕
| 作成日時：2014年9月13日 0時
