私の幼なじみのお友達 ページ22
幼なじみに空港まで送ってもらい、昼食も空港で済ませる。
この4年間の穴を埋めるようにしてたくさん話をしたし、遊んだから別れるのは嫌じゃなかった。それにいずれ同居するから長い間会わないわけではないし。
寂しがる理由はない。ないんだけど、なんだか寂しく感じるのは4年間全くもって関わらなかった反動なのかもしれない。
「寂しいの？」
少し小馬鹿にするような言い方にムッとして寂しくないと反射的に言ってしまう。嘘だってことがわかってるのか幼なじみはクスッと笑った。
「すぐ会えるじゃん。同居、楽しみだ」
「そう、だね。…うん。楽しみかも」
幼なじみの楽しそうな、嬉しそうな表情に呆気に取られる。昔ははもう少し無表情だったような気がするから、こんなに表情豊かだなんて知らなかった。
「またね、A」
「うん。2月にまた」
ヒラヒラと手を振る幼なじみに私も手を振り返す。持っててくれてたキャリーケースを引きながら足を進めて、少しだけ名残惜しさを感じて後ろを振り向くとまだこちらを見ていた。小さく振られた手に私も振り返して今度こそ搭乗口に向かう。
行きと同じように帰りも音楽を聞きながらレポート作成に勤しむ。行きよりも捗ったからいい気分。
家に帰って家族にお土産を渡してまたレポート作成。2時間ほどパソコンとにらめっこをして宿題を終わらせているとカトクにメッセージが来た。送り主は数時間前にお別れをした幼なじみ。もう家に着いた？とだけ。
着いたよー
ゲームしよう
今勉強中です！
息抜き
全く、身勝手な幼なじみだ。でもその誘いに流されてゲームをする私も私なのかも。
レポート画面を閉じてdiscordを開いて幼なじみと通話を開始する。お別れをしたばかりだからちょっと不思議。
幼なじみの言う通りにゲームをインストールして、昨日よりは早くチュートリアルを終わらせることができた。
進歩しててちょっと嬉しくなったけど、幼なじみは遅いって文句言ってきたからあまり進歩してないのかも。
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ベル(プロフ) - Twitterにフォロリク送りましたm(_ _)m (2023年2月7日 13時) (
レス) @page29 id: 7777acaa3c (このIDを非表示/違反報告)
パール(プロフ) - めちゃくちゃ丁寧な展開に、キュンキュンシチュエーション。、最高です……ありがとうございます。 (2023年1月29日 23時) (レス) @page26 id: 1af3cf4740 (このIDを非表示/違反報告)
ブーさん(プロフ) - 初めてこんなにドキドキしながら読むことが出来ました。続きを楽しみにしてます！ (2023年1月10日 4時) (レス) @page21 id: 25eda4d66a (このIDを非表示/違反報告)
希彩(プロフ) - 読むのが楽しすぎて今一番更新を楽しみにしてる作品です…！！ (2023年1月6日 0時) (レス) id: ada02de52c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さうら | 作成日時：2022年11月30日 13時
