私の日常 【Kazuma Kawamura】

大丈夫 ページ37

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マンションのエントランスに着いていつものようにお部屋の番号を押して扉が開く。エレベーターに乗って私の家がある５階まであがって部屋の前まで行くと見慣れない黒い人。









「 …壱馬、くん…？ 」









黒い人は私の部屋の前でうずくまっていて自信はなかったけど、壱馬くんだと直感で思った。
いや、そうであってほしいと願って壱馬くんの名前を呼んだのかも。

私が声をかけると、黒い人は顔をあげて私を見る。









壱馬「 Aさ、ん… 」









やっぱり壱馬くんだった。
いつものサラサラでノーセット姿の私のいつもそばに居る彼だ。









「 なんでこんなとこにいるの、まこくんの部屋隣だよ… 」


壱馬「 …ちゃう 」









壱馬くんは首を横に振って私が起き上がらせようとしても立たない。
彼の体に触れるとかなり冷たいのが分かる。









「 なにがちゃうの、どうしたの… 」









壱馬くんはやっと立ち上がってふらふらと私の方へ歩いてくる。
カレの表情は初めて見たもので、ファンの方からすると色気ダダ漏れの表情で。









壱馬「 Aさんに会いたくて来た 」









カレは私をそっと抱きしめた。









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