onceからTWICEのライバルグループになりました。

経験という名の壁 ページ13

貴女side



《それではまず、PDさんにキーワードを選んでもらいましょう！》



PD「わかった。…では【人生】…？のやつで」


「はい！」




そして返事したのは…






PD「リマか」

リマ「はい、リマです笑」

PD「なんで人生、なんだ？」






するとオンニは先程とは全く違う、私が1番という、自身に満ちた目をして、PDさんの質問に答えた









リマ「私は…あの有名な、TWICEを輩出した、SIXTEENに出ました。…にも関わらず、初戦で脱落しました。」

PD「ああ…そうだな…そう言えば」

リマ「私は、ジヒョに完敗しました」







ジヒョ…
TWICEのリーダーだ


ジヒョは劇的なダイエットに成功して、日本にいた時も私の周りには結構ジヒョペンが多かった気がする







リマ「ジヒョは私より一年前にここにいました。三つ下のあの子を妹のように可愛がり、更にライバル、仲間として意識していました」





更にリマオンニは涙ながらに話す




リマ「なのに…たった1年しか変わらないのに私は落ちました。確かに、ミナのように1年間だけでも受かってしまう子もいます。だけど…っ」



ノン「オンニ…」
シャ「オンニが頑張ってたのは私達がよく見てる」
エミ「ミナ…確かに1年だ…」





皆から本当に尊敬されてて慕われてるリマオンニ。
貴(そんなオンニも苦しかったんだ…)






そんな、それは確かに…
いくら才能があろうと


超えられない、変えられない経験の差は生まれる






リマ「私は9年間もの経験がありながら、落ちました。」



リマ「私は決して天才ではないんです。
だから、今までの10年間もの練習生期間、私は我慢して、身を削って、努力してきた…
その過程は人生の8分の1くらいにもあたる。だけど私はそれを無駄だとは思ったことがありません。
私の苦しみとは裏腹に着いてこない成績の歪みを【今までの人生】として、そして、ここを勝ち抜いて変えていく【これからの人生】、これを私は表現します。」






リマオンニは涙を流しながらそう言った。




ああ…そうか




この人達は、今までの年月




誰もが血を吐くほど努力してきたのか





貴(私がここにいていいのか…なんて、)





失礼だ









輝ける人と、また苦しみの日々に戻らないといけない人は表裏一体。




だけど、苦しみの日々に戻った人は

今まで以上の経験と
仲間と
幸せな時間が


得られるのだろうか。









だけど私は
貴(…勝ちたい)





リマオンニの演技が始まる

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