紫の原石はSixTONESの紅一点 3 (ページ33)

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また歩き出すページ33

チェンエラ大阪公演が終わり少しのオフ

いつもならほっくんとお出かけしたり、自分の趣味に時間を費やしていた

でもなんか・・何もやる気が起きない

なんでこうなってるのかは分かってる

「またやられた」って・・「また邪魔された」って・・

現実を受け入れることしかできない自分が悔しい

A：・・現実って・・残酷だね・・

暗い闇に閉じこもりかけた時、インターホンが鳴り響いた

A：え、どうしたの？急に

高地：今日、オフだろ？だからさ、キャンプいかね？w

A：今から？

高地：そうw ほら、早く準備して！あ、Aは着替えるだけでいいから！

急いで着替えて、こちくんの車に乗った

車の中で、こちくんが会話してくれてるから気を遣わせないように笑顔で話し続けた

高地：じゃ、まずテント広げよっか

A；はーい、先生！w

こちくんの指導？wは完璧でみるみる準備が整っていく

高地：よし、今日は俺がAに飯を作っちゃおっかなw

A：え、できるの？w

高地：できるわ！w 何ならいつもしてるわ！

A：ふふw

そう言って作り始めたのはアヒージョ

朝ごはんを食べていなかったのと、いい匂いでお腹が空いて来た

高地：A

A：なに？もうできた？w

高地：1人じゃないからね

A：・・え？

高地：正直、「またやられた」とは思った。気持ちを弄ぶのもいい加減にしろよ？って。いつもならここで終わりだったけど、今回は違ったじゃん。CMが来たし、それに自分たちの持ち歌付き。

「光る、兆し」のこと・・

高地：なんかさ、俺らを表してるっていうか、俺らに寄り添ってくれてるんだよね。

A：そうだね

高地：俺らのことをずっと見てくれてた人が書いてくれたのかなって思うぐらい。みんなも言ってたんだけど、あの曲聞いてると、「またやられた」っていう怒りがスッと消えたんだよね。バラバラにされることもなく、この7人が揃っているなら怖いものなんてないかって。次こそ、しっかりチャンスを掴んでやる！って思えた

・・そうだ、私もあの曲に、そういう思いを込めたんだ

バラバラにされた7人がもう一度集まって、同じ方向を向いて歩き出せば必ず扉は開く。

7人がいれば強くなれる・・また歩き出せる

高地：だからさ、誰もAのせいだなんて思ってないし、今じゃなかっただけ、7人の力が扉を開けるのにまだ弱かっただけだってみんな思ってるよ

A：・・そっか・・そうだねw

高地：お、やっと笑ったw

A：ありがと、こちくんw

高地：さ、早く食べよ、冷めちゃうw