紫の原石はSixTONESの紅一点 3 (ページ19)

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A：なんで・・

北斗母：久しぶりね、Aちゃん

樹母：待ってたよ？

大我母：お仕事疲れたでしょ？ほら、立ってないで早く座りなさい？

A：あ、はい

樹母：飲み物何にする？

A：・・お茶を・・

大我母：あ、荷物こっちに置いておくわね？

樹母：ふふw Aちゃん、ビックリした顔してるw

北斗母：今日、北斗とご飯食べるって話だったのに！って顔だねw

A：あの、本当に驚いてて・・え、なんで

樹母：ずーっとAちゃん頑張ってるから、ちょっとでも気を抜いてもらおうと思って

A：そんな・・頑張ってなんか・・

北斗母：ううん、頑張ってる。あの日からずっと。

あの日が何を指すかはバカな私でも分かった

樹母：あの日、Aちゃんのお母さんから預かってたものがあるの。

A：預かってたもの？

樹母：もしAちゃんが歌えなかったり、笑顔でいられなかった時はこれを渡して欲しいって。

大我母：多分、最後、Aちゃんに言いたかったのはこれなんじゃないかな？

受け取った手紙を開くと、「Aが心を込めて歌ってくれたら、絶対にお母さんまで聞こえるから。だから、笑顔で歌い続けてね。」と、書いてあった

A：お母さ・・ん

最後の言葉を聞けなかったという、心のどこかで感じていた後悔かスっと晴れていくような気がした

北斗母：あとね、すぐに生まれ変わってAちゃんを見つけるんだから、分かりやすいようにしてて！だってw

樹母：本当にあの時は何を言ってるのって思ったけど

大我母：Aちゃんの今後のことをちゃんと考えてた人だったわね

北斗母：だからね、Aちゃん。笑顔でいるためにも、私たちを頼りなさい。あなたは1人じゃない。寂しくなったらいつでも会いに来ていいの。もう我慢なんてしなくていい

樹母：樹達と同じメンバーということは、家族も同然。家族が困ってるなら、助けるのが当たり前でしょ

大我母：Aちゃんの歌、お母さんに笑って届けなきゃ。早くお母さんに見つけてもらうために一緒に頑張ろw

助けてくれる人が欲しかった

1人じゃないよって支えてくれる人が欲しかった

可哀想な目じゃなくて、一緒に頑張ろって言ってくれる人が欲しかった

A：・・ありがとうございます

こんなにも私の周りは明るかったんだ

暗い世界じゃなかったんだ

この時から、メンバーが家族の話をしても、普通に入って行けるようになった

お母さん、もう私を見つけてくれた？

私は今も元気に笑顔で歌ってるよ

見つけたら1番のファンでいてね？思いっきりファンサするからね