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14話 ページ14

「A!」

グイッ

「えっ、師匠…?」

「きっ…来てる!!」

「あっ……。話かけてきたらいいじゃないですか!!」

「むっ…無理!!」

「この前の返事、するって言ってたじゃないですか」

「でっ…でも…!!」

「あーーー!!もう!!佐野さん!!ちょっとあっちに行きましょう!!」

「あっーーー!!Aーー!!」






「すみません、お見苦しいとこを…」

玲「いや、全然…。てか、なにがあった…。茜さんがあんな風なの初めてみた」

「あー…彼氏さんです。この前、プロポーズされたみたいで…その返事するって」

玲「えっ、まじすか」

「まじです。」

玲「…なんで泣きそう?」

「っ…」ビクッ


そう指摘されて、はっとする。


「いやぁ、嬉しくて?やっとか!みたいな?」

玲「…へぇ」





玲「あの男の人好きだったんですか?」

「いや…むしろ師匠のほうが好きでした…」ボソッ


…ん?


玲「寂しいんだ?」

「べ…つにっ…」ポロッ

玲「っ…」



パサッ

顔に佐野さんのジャケットがかけられた。

そして、頭に手を置かれる。



玲「これで見えないから」


「ッ…」ポロポロ









玲「落ち着いた?」

「ん…。なんだか、すごい迷惑かけてすみません」

玲「いや…」


泣きだしてしまった私を、手を引いて外に連れ出してくれた佐野さん

そこにあるベンチに2人で座った。

佐野さんは、私が泣き止むまで背中をさすってくれていた。


「私の両親は仕事が忙しくて会えない日が続いてたりしてたんです。その時、師匠が面倒を見てくれたんです。私に服の作り方を教えてくれたのも師匠で…。」


「私、結婚するって聞いて嬉しかった反面、これからは誰に甘えたらいいのか、頼ったらいいのかわからなくなって…」


「すこし…すごく寂しくて不安になって…」


「すみません。いきなり…」




ギュッ




玲「代わりになるとかは…言わないけど、俺でいいならいつでも甘えていいから」


「っ!」


えっ、今、抱きしめられて…


佐野さんが私の頭を抱き寄せるようにしている。

ぎゅっと力強く抱きしめられる。


自分の鼓動が早いというよりも、重い。

体が震えてるように感じる。



「佐野さん、苦しいっ…」

玲「あっ、ごめっ…」

「っ…ごめんなさっ」


ダッ


私は、胸が苦しくて走って会場に戻ってしまった。






玲「っ…」









玲「顔真っ赤…だったんだけど…///」









玲「あー…くそっ…可愛いすぎかよ...」

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作者名:リミック | 作成日時:2018年5月13日 18時

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