1話 ページ1
「ただいまあああ！日本！！」
周りでは、そう叫んだ私にびっくり。
同じ飛行機で隣の席だったノリのいいアメリカ人が真似をして
タダイマアアア！ニホン！！
と、笑いながら言ってくれて
Yeah !と2人でハイタッチ
私は10歳のときからアメリカで生活していた。
現在私は、21歳。
アメリカの大学に通い始めて2年間通って、ふと、あっめっちゃ日本帰りたい。って思って帰郷。大学は決まってる。
昔から思い立ったら即行動の私。
アメリカにいた時に髪を胸元まで伸ばして顎のあたりまで赤でグラデーションにしてポニーテール。
緩めのパーカーとデニム、スニーカーは隠れブランドのでお気に入り。に丸メガネ。あっこれマジメガネです。度あり。いろんな形のメガネを度ありでもっててその日気分で変えている。
やっぱり、赤い髪は日本では目立つ。
んー…でも、私つぎは紫かなんかにしたい
とかブツブツ一人で考えながらカフェでお茶。
で、街行く人をウォチング。
あー、あの人のジャケット可愛いなーとかそんなもん。
親がアメリカでファッション関係の仕事をしているだけあって、まあ服には詳しい。
親はアメリカ在住だけど、おじいちゃんとおばあちゃん家に居候予定
日本久しぶりだし、なんかいろいろ真新しいことばかりで、こう、好奇心を刺激してくるよね！
スーツケースをごろごろ。タクシーを探して、空港の前でうろうろ。
大学生グループだろうか、前から何人かではしゃいで前から歩いてきた。
スルーしようとしたら、1番後ろを歩いていた人のジャケットに手が伸びてしまった。
「はあ？！！ちょっ、なんすか？！！」
「それ！！私の！！」
「はああ？！」
「あっ、違う、私がデザインしたやつ！！」
「はぁ？何いきなり…」
「玲於ー！どした？！て、誰？」
「や、なんか、このジャケット自分がデザインしたやだって…」
「嘘じゃない！ほら見て！！」
自分のスーツケースをその場で開けて、探す私と、慌ててる私のデザインしたジャケットを着ている人とそのお友達数人。
引っ張り出したものは、スケッチと契約書のようなもの。
「アメリカでしか売ってないから、びっくりした！！」
びっくりしているその人を見て、ふふふと満足気に笑う。
スーツケースを何事もなかったように直して
「あっ、タクシーきた！」
バイバーイ！買ってくれてありがと！
っと言って別れた。
「玲於…びっくりしたね…」
「…変なやつ…」
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作者名：リミック | 作成日時：2018年5月13日 18時
