検索窓
今日:17 hit、昨日:32 hit、合計:159,804 hit

言えてなかったこと ページ10

卒業してからは









東京での一人暮らしの為の準備でバタバタしていた







…実は、汐恩にはまだ


春から東京へ行くことを伝えられずにいる。









汐恩のオーディションの事も重なり





なかなか言い出すタイミングが無かった







A今何してる?



今日、伝えよう。









汐恩は


卒業式の日、日本に帰ってきた。


これから先の事は


今はまだすぐには切り替えられないようだから


もう少し落ち着いてからゆっくり考えていくみたい。






汐恩が帰ってきたのは嬉しい。






でも、今度は私がこの街を出る。







汐恩家おる。なんで?


A今から会われへん?


汐恩わかった。すぐ行く





返信が来て20分くらい経った頃に


汐恩は自転車で私の家まで来てくれた




「今日お母さん仕事終わるの夜やから、

…部屋あがる?」



付き合ってから初めて自分の家に招いた





汐恩『え?!いいん?!』



にっこにこな笑顔で

お邪魔しまーす!!

と嬉しそうに家に入った




ずっと待っててくれたんかな?笑


そんな汐恩が可愛くてつい頬が緩んだ








ほとんど物が置いていない私の部屋を見て




汐恩『え?なんでこんな物ないん』




汐恩はとても驚いていた




「うん そのことで言わなあかんことあって」






まぁとりあえず座ってと言い汐恩をベッドに座らせた

その横に私もちょこんと座る




汐恩『話って?』





ん? という表情をしてから


真剣な顔つきで汐恩は私をじっと見た









「春から大学行くって言うのは前言ったやん?

 
私が行く大学…東京やねん。」





汐恩『東京?…あ。



じゃあ、もしかして?』







「4月から、大学の近くにあるマンションで一人暮らしする。」






汐恩『…こっちおんのは?あと2週間くらい?』







「…うん。」





汐恩はじっと一点を見つめながら
静かに私の話を聞いてくれた





「…やから、汐恩とは、また離れる事になる。」






汐恩『…うん。』




「ほんまはもっとはやく言おうと思っててんけど、

お互い忙しかったりでタイミング無くて。

こんなギリギリになってしまった。ごめん」






汐恩は

少しの間をあけて何かを考えてから




汐恩『頑張ってこいよ』



ニッと笑って明るく言った




「…頑張る。」




私も同じようにニッと笑いかけた時





急にグイッと腕を引っ張られて汐恩に包まれた

汐恩の本音→←卒業式



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (160 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
489人がお気に入り
設定タグ:JO1 , 鶴房汐恩   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

luvchim(プロフ) - 初めまして。結末を知っていても、何度読んでも涙で前に進めません。とっても良いお話をありがとうございます。何度も読み直してます。大好きなお話の一つになりました。ありがとうございます!! (2021年1月19日 16時) (レス) id: 1634567e36 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:s.a.o | 作成日時:2020年4月2日 2時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。