韓国旅行�� ページ7
何を言ってるのかさっぱりわからない。
けど、どうやらナンパのようだ。
1人が私の肩に腕を回してきた
「やめて、ください。」
言ってみても日本語が通じる訳もなく、
ニヤニヤしながら私に更に近づいてきた
怖い。
どうしよう。
汐恩『A』
聞き慣れた声が聞こえて振り向くと
汐恩がものすごい剣幕で私の腕を引っ張り男の子達に向かって韓国語で何かを怒鳴りつけた
汐恩の声で辺りの人が私達を見てざわつきはじめた
男の子達はそれに気づいたのか、すぐに店を出ていった。
そのまま私も汐恩に引っ張られながらお店を出る
強く掴まれている腕が少し痛い。
そのまま人通りの少ない場所までくると
汐恩は私を掴む手を離した
「汐恩、本当にごめんなさい。私ーー」
ものすごく怒っていると思った私は
謝ろうと頭を下げようとした時
汐恩に優しく抱きしめられた。
「？あの、？」
汐恩『心配させんな、あほ。』
私から離れると
汐恩は安心した表情でふぅ〜とため息を吐いた
「ごめん。きてくれてありがとう」
私は汐恩の手を握った
そのままゆっくりと地下鉄に向かう
汐恩『…なにナンパされてんねん。』
地下鉄に乗ってしばらくすると
汐恩が拗ねはじめた
汐恩『その服俺とおるときだけにしてや。
…肌見え過ぎやし。』
顔を赤くしてボソッと呟く
ホテルの最寄りに着いて2人で外に出るともう夕日が沈みかけていた
「えー。この服お気に入りやし着たいのになぁ？」
少しふざけて言ったのに
汐恩『…。』
何の反応もしてくれない汐恩
また怒らせる前に うそうそ。 と言おうとした時、
汐恩『今日のA可愛すぎるんやもん』
と私をまっすぐ見て言った
汐恩『俺おらんかったら今日みたいにAのこと守られへんし。』
少し恥ずかしそうに話す汐恩がなんだか可愛くて、
嬉しくて顔があつくなった
ホテルに近づくにつれて
緊張からか、2人共口数が減っていった
「送ってくれてありがとう」
汐恩『うん。…後で、また来るわ』
かなり緊張しているようだった
「行ってらっしゃい！」
私は
バシッと汐恩の背中を押して笑顔で見送った
だけど、
夜の11時をまわっても汐恩からは連絡がこなかった。
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luvchim(プロフ) - 初めまして。結末を知っていても、何度読んでも涙で前に進めません。とっても良いお話をありがとうございます。何度も読み直してます。大好きなお話の一つになりました。ありがとうございます！！ (2021年1月19日 16時) (
レス) id: 1634567e36 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：s.a.o | 作成日時：2020年4月2日 2時
