2度目の別れ�� ページ12
私が東京に行くまでの2週間
汐恩が毎日会いにきてくれた
一日ごとに、迫ってくる別れの日
汐恩『なぁなぁ』
「なに？」
汐恩『ちゅーしたい』
汐恩は最近甘えてくるようになった
「いや今外やで？あかん…
拒否する間も無くちゅっと軽くキスされる
東京に行くことを話してから明らかにスキンシップが増えた
汐恩はほんとーにわかりやすい。
私がいなくなるのがどうやら相当、
寂しいらしい。笑
普段は
怖いオーラ出てるとか、怖いとか、オラオラしてるとか色々言われてる汐恩が
まさかこんなに甘えん坊になるなんて誰も思わないんだろうな
東京に行く前日
外は大雨で
汐恩の部屋にこもって2人でゆっくり過ごした
私の膝に頭を乗せて
寝転んでゲームをしていたのに
いつの間にか眠ってしまった汐恩の寝顔を見て
初めて汐恩の部屋に行った日のことを思い出した
「…あの頃は
汐恩と付き合えるなんて思ってなかったのにな」
汐恩が寝てしまって暇になった私は
ほっぺをツンツンしてみたり
髪を撫でてみたりしてみたけど
汐恩が起きる気配はない
「ほんまに綺麗な顔やなー」
見惚れてしまって つい、じぃー…っと眺めていると
汐恩『…そんな見んといて』
パチっと目が開いて目が合った
汐恩は
赤くなった顔をフードで隠した
「起きとったん？」
恥ずかしくて私も顔が赤くなっていく
汐恩『……寝てた。』
「ほんま？」
汐恩『「あの頃は」って俺の部屋初めてきた時の事やろ』
「やっぱ起きてたんやん！
しっかり聞かれてるし！も〜。」
汐恩は怒る私をみてケラケラ笑った
「付き合った頃から汐恩ぜんっぜん変わらんよな〜
あの頃から私のことからかってばっかり。」
汐恩『俺がからかう女Aだけやで？笑』
「それ別に嬉しくないんですけど。」
汐恩『いちいち反応おもろいんやもん笑
ほんま可愛い』
後ろから汐恩にぎゅっと抱きしめられた
私はそのまま汐恩にもたれかかった
こうして過ごせるのも、今日が最後。
「最近の汐恩ほんまに甘えん坊やんなー？笑」
わざとからかって
涙が出るのを堪えた
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luvchim(プロフ) - 初めまして。結末を知っていても、何度読んでも涙で前に進めません。とっても良いお話をありがとうございます。何度も読み直してます。大好きなお話の一つになりました。ありがとうございます！！ (2021年1月19日 16時) (
レス) id: 1634567e36 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：s.a.o | 作成日時：2020年4月2日 2時
