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えぇ、人のこと呼び出した本人が寝てるの？結構頑張ってここまで来たのに褒めてもくれない感じですか？切ない...。
ジナの横に腰かけ、顔にかかっていた髪を払う。幾分か見やすくなった顔には乾いた涙の痕が残っていた。目元が赤くなっていないのを見ると、大泣きしたわけではなさそうで一安心する。
疲れてるだろうし、起こさないでおこう。
「ん、ジファナ...？」
「あれ、起こしちゃった？ごめんね。」
電気を消そうと立ち上がった時にジナが起きてしまった。寝ぼけまなこを軽く擦りながら体を起こしていく。
「ジファナ〜、ジファナ〜。」
「ん〜何〜？ミルクティー飲みたい？それとも寝てる？」
俺を後ろから抱きしめて駄々をこねるようにぐずぐずしてるジナに声をかけると、か細い声で「ミルクティー。」と言われた。そのままの体勢で2人仲良くキッチンに向かう。
使い慣れつつあるキッチンに立ち、準備をする。
調味料の揃った棚から俺が以前持ち込んだ茶葉を取り出す。ミルクティーにすると美味しいアッサム。水を沸騰させて、茶葉を鍋に入れる。エグみが出ないように慎重に。
蒸らしたら牛乳を加えて更に加熱。沸騰しないように目を離さないのが大事。
茶漉しを通してカップに注ぎ、ジナの方にはマヌカハニーも適量入れる。
これが�爐い弔發痢蹇Ｆ段綿僂錣辰寝燭�をしてるわけでもない普通のロイヤルミルクティー。中学の時に１度出したら気に入ってくれたようで、すっかり�爐い弔發痢蹐砲覆辰拭�
「ジナ、動くから気を付けてね？」
作っている間も俺から離れなかったジナ。
身長180近い成人男性がこんなに可愛いことある？
キッチンからリビングに移動して、ローテーブルにカップを置く。ジナの手を解いてソファに座らせて俺もすぐ横に並んで座る。２人で座るにはかなり広いソファ。
BGM替わりのテレビをつける。夜も更けた23時半、特段面白い番組もやっていないし、どのチャンネルもニュースばかりだ。
「で、今回は何が嫌だったの？」
ジナが俺を家に呼ぶ理由は毎回ほぼ一緒。デビューしてからは特に。長くて1ヶ月、短くて2週間のスパンでのお呼び出し。
様々なことによる過労やストレス。余裕が無くなっていっても逃げられないスケジュール。全てが息苦しくて、生き苦しくなった時、俺を呼ぶ。
ジナの世界はいつだって18％酸素濃度、らしい。
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間宮るぎ(プロフ) - 本屋と図書館とガソリンスタンドの匂いが好きさん» 返信が遅くなり申し訳ありません。コメントありがとうございます。夜は眠られているようで安心しました。沢山寝て、次の更新を待っていていただけると嬉しいです。 (2021年11月20日 18時) (
レス) id: 686a146e94 (このIDを非表示/違反報告)
間宮るぎ(プロフ) - トイさん» 返信が遅くなり申し訳ありません。コメントありがとうございます！不定期更新にはなりますが、これからも読んでくださると嬉しいです。 (2021年11月20日 18時) (レス) id: 686a146e94 (このIDを非表示/違反報告)
本屋と図書館とガソリンスタンドの匂いが好き(プロフ) - 続きが気になって夜も寝れます！！！ (2021年11月8日 20時) (レス) @page4 id: 6f7b9e6ac6 (このIDを非表示/違反報告)
トイ - 初めまして、コメント失礼致します。 とても面白い作品です！！ ゆっくり自分に合わせて更新頑張ってください、応援してます！！ (2021年11月2日 23時) (レス) @page4 id: 07610c5767 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：間宮るぎ | 作成日時：2021年10月23日 18時
