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勘違い28個 ページ31

未だしゃくりあげながら泣いてる私を見て彼は「泣き虫だなぁ」と笑いながら飽くことなく涙を拭ってくれた。









そうしてるうちにだんだん落ち着いてきて、それと同時に今まで自分が発した言葉の恥ずかしさを身に染みて感じた。




『(ぁぁぁぁぁ!!!私はなんでこんな告白紛いな事を言ったのでしょうか!!!??恥ずかしい恥ずかしくて死ぬ…)』





彼は私が落ち着いたのを見ると少しいたずらっぽく笑って





「ねぇ、さっき俺の事好きって告白してたよね?」



といった。私は長めのフリルたっぷりの萌え袖で口元を隠しながら例によって




『ちっ違います!そんなつもりは微塵もなくて…っ!』




などとツンデレ全開の素直じゃない言葉を吐いた。



「そっかそっか。じゃあ俺から告白するね」







こういう事はやっぱり男からしないと格好つかないし、なんて言いながら彼は1歩身を引いて後ろに下がる。







その瞬間私の中で寂しさが生まれた。ただ1歩離れただけなのにどうしようもなく離れたくない、寂しいと思ってしまった。







彼は目敏くそれに気付いたようで、寂しがり屋さんなんだね、と笑った。






気取られてしまったのが恥ずかしくて斜め右下に視線を逸らしていると彼は眼前に跪いて手を差し出した。






「Aちゃん、大好きです。俺と付き合ってくれませんか?俺に、Aちゃんを守らせてくれませんか?」







答えはもうわかってる。そういうように生意気に微笑んでいる彼の手を少し乱暴に掴む。






『こういう時は結婚でいいんですよ、馬鹿。』







掴んだ手を引き寄せてキスをした。


彼の唇は熱くて、少しだけ乾燥していた。

ファーストキスは檸檬の味だとよく言うけどそんなこと感じる余裕もなく唇を重ねていた。





彼は驚いて目を瞬かせてからにへら、と心底幸せそうに笑った。





注文が多い奥様だなぁ、なんて言って笑う彼に悪かったですね、と返す。









その後少し冷静になって任務に行く旨を話すとどうやら彼も同じく任務にあたるらしいので、一緒にゆっくり歩きだした。









繋いだ手は離さないままで。

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設定タグ:鬼滅の刃 , 我妻善逸 , 冨岡義勇   
作品ジャンル:恋愛
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エナ(プロフ) - 腹黒やばないがツボった (2019年9月15日 12時) (レス) id: 11aae5328b (このIDを非表示/違反報告)
さんまるてぃん(プロフ) - アリアナさん» お返事遅れてすみません!時透くんですね、了解です! (2019年9月4日 15時) (レス) id: c51e84ebb6 (このIDを非表示/違反報告)
アリアナ - もし良ければ番外編とかで時透くんとの絡みがあったらうれしいです。 (2019年9月2日 22時) (レス) id: 99796aaed6 (このIDを非表示/違反報告)
さんまるてぃん(プロフ) - 無気力みかんさん» 乙音ちゃん良いですよね…ツンデレの師として崇めてます (2019年8月27日 20時) (レス) id: c51e84ebb6 (このIDを非表示/違反報告)
無気力みかん(プロフ) - お、乙音ちゃんみたいだ………萌え (2019年8月26日 18時) (レス) id: d571eebd63 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:さんまるてぃん | 作成日時:2019年8月19日 13時

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