勘違い2つ ページ4
『別に貴方に守ってもらわなくても受け身取れたんですけどぉ〜…勝手に巻き込まれといて守ってあげましたみたいなアピールやめてくれますぅ?』
アァァッーー!!ンンンン違うンンそうじゃない〜!!!!!!!私が言いたかったのはそういう事じゃないんですよ〜!!
私がふてぶてしい表情のまま心の中でキレ散らかしていると、彼は冷水をかけられたように硬直していた。そうだよね!ごめんね!!私もこんなこと言いたいわけじゃないんですよね!!!本当ごめんね!!
守ってもらっておいてこの言動ときたら、我ながら酷すぎる。この際もうどんな罵詈雑言でも甘んじて受け入れよう…そう思って彼を見つめていると、彼は困ったように不思議そうに首を傾げて小さく独り言を呟いた。
「…音と言動が一致してない……?」
音?確か彼は耳が良いとかなんとか。でも私の行動と音は一致してるはず。別に誤魔化してないし。いや違う。彼は言動、といった。それは行動だけでなく言葉も含む。ならば彼は私の言葉の裏の声をなんとなくであれ聞き取っている……?
彼はしばらく私を穴が開くほどじいっと見つめて静かにこう言った。
「これが…ツンデレってやつかな……可愛い…」
やややや、やっぱり気付かれてるじゃないですかぁぁ!!ツンデレとはまた違いますけど(多分)なんか行動と発言が一致しない事に気付かれてる時点で羞恥心で死ぬる……顔が熱い…
しかしこの口は止まらない。本当自分で自分に嫌気がさす。いい歳して(年増じゃないですよ?)言いたいことひとつとってもまともに言えないだなんて。
『はぁ?ツンデレなんかじゃないですってば。自意識過剰すぎません?そんなところで恥さらしてないでさっさと行ったらどうですかぁ?(特別意訳:ツンデレじゃないのでもう詮索しないでください。というか私は兎も角貴方は最終選別行かないとじゃないです?早く行かないと遅刻しますよ)』
ハァァァーッ!!!なんでこの口は!!!まともに喋れないの!!!こちとらツンデレ否定して最終選別行くように急かしたいだけなのに一々悪印象与えていく!!もう!!
心の中で悔しさのあまり唇をかみ締めて地団駄を踏みながら顔芸をしているとたんぽぽくん(罵倒)は突如にやにやとしだした。
『なんなんですかぁ?(ジト目)』
「いや…ごめん。口では悪態ついてるのに音は可愛くて鈴が荒ぶってるみたいな音だったから、つい…ふふ、可愛い〜!これ嫌われてたりしないでしょ?好き好き結婚しよ〜!!」
『はい?』
202人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「鬼滅の刃」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
エナ(プロフ) - 腹黒やばないがツボった (2019年9月15日 12時) (レス) id: 11aae5328b (このIDを非表示/違反報告)
さんまるてぃん(プロフ) - アリアナさん» お返事遅れてすみません!時透くんですね、了解です! (2019年9月4日 15時) (レス) id: c51e84ebb6 (このIDを非表示/違反報告)
アリアナ - もし良ければ番外編とかで時透くんとの絡みがあったらうれしいです。 (2019年9月2日 22時) (レス) id: 99796aaed6 (このIDを非表示/違反報告)
さんまるてぃん(プロフ) - 無気力みかんさん» 乙音ちゃん良いですよね…ツンデレの師として崇めてます (2019年8月27日 20時) (レス) id: c51e84ebb6 (このIDを非表示/違反報告)
無気力みかん(プロフ) - お、乙音ちゃんみたいだ………萌え (2019年8月26日 18時) (レス) id: d571eebd63 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:さんまるてぃん | 作成日時:2019年8月19日 13時