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『今更だけどさ…,星海って鴎台なんだよね』
「?おう」
『どう…?昼神の奴。元気してる?』
「?あいつはいつも生意気だぞ?」
『…?あ,そう』
今日の練習終わり,休憩中に星海があの鴎台だと知った俺はふとあいつのことが頭を過ぎり星海にあいつの事を聞いた
あいつとは,昼神幸郎
中学の全国大会で何回か戦ったことのある上手いブロッカーだ
なぜ突然あいつが出てきたの?って誰かしら思ったかもしれないが,それは
中学の頃のあいつのプレーが辛そうだったのを覚えてるから
俺の記憶の限りで覚えてるあいつは必死で切羽詰まった様子で ゙好き ゙だからバレーをやってる,というより
゙やらなきゃいけない,負けたら終わり ゙だからバレーをやってるって感じだった
それはもう,見てるこっちが可哀想に思うほど
プレーはたしかに上手い。相手の次の行動の予測から始めて,自分の次おこす行動の瞬時の思案
アイツに捕まれば点なんてそうそう取れるもんじゃなかった
だから,そのそうそうの一点を取った時のあいつの絶望感は凄まじかった
なんでそんな顔するんだろう,別に点を取られて死ぬ訳でもないのに
と,当時の俺は思っていた
『…そっか,元気にしてるんだね…』
星海の言葉にどこか安堵している自分がいる
別にそこまで仲良い訳でもないし,喋ったのもそこそこしかないのに結構俺はあいつの事を気にかけてたんだなと改めて思った
「てか,お前去年のIHとか春高で幸郎と会ってんじゃねぇの?」
『うーん…?…まぁ見かけたっちゃ見かけたけど…喋ってはないね。てかすぐにはあいつってわかんなかったし…』
「?なんでだ?」
星海の言葉に俺は返答を濁らせた
それに不思議そうに首を傾げる星海
去年の春高だったかな
俺らはその時まだシードを手に入れてなかったから,もちろん一日目からだった
一日目の試合はストレート勝ち
続いて二日目もなんとかストレート勝ちで勝ち進めた
当時,俺らの試合は案外早めの時間帯からの始まりで,ストレート勝ちというのもあって試合後の余り時間は余裕なほどあった
俺はなんとなく他の試合
佐久早や元也の試合を見に行こうかなって思って当時の主将に許可をもらいその場を一人離れた
周りからはドンッやバコンッ
スパイクやらレシーブやらの音が俺の耳に届き、そんな聞きなれた音を聞きながら俺は目的地へと歩いていた
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胡春(プロフ) - いろんな方からそういった言葉がいただけてとても嬉しい限りです!コメントありがとうございます! (2022年10月3日 21時) (レス) id: 289535ebf9 (このIDを非表示/違反報告)
はくろー(プロフ) - おもろかったです!更新を楽しみにしてます(*^ ^*)頑張ってください♪ (2022年10月3日 21時) (レス) @page27 id: 284adcf210 (このIDを非表示/違反報告)
胡春(プロフ) - この作品は名前固定の男主です! (2022年10月3日 9時) (レス) id: 289535ebf9 (このIDを非表示/違反報告)
⁇ - 名前が変換できていない気が… (2022年10月3日 9時) (レス) @page5 id: b22d4ce9af (このIDを非表示/違反報告)
胡春(プロフ) - ありがとうございます! (2022年10月2日 20時) (レス) id: 289535ebf9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:胡春 | 作成日時:2022年1月31日 19時