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「凪、もうすぐ着くよ。起きて」
『…ん』
肌寒い冷気が少し開いていた窓から中に入ってきて俺の肌をなぞった
それにぶるりと身震いし，隣に座る角名から起こすように身体を揺さぶられたのもあって，俺はやっと眠りの中に入っていた意識を覚醒させていった
『……寒いじゃん。窓閉めといてよ』
「こうしたら凪すぐ起きるでしょ。凪対策」
『…うげ』
目覚めた瞬間から寒い空気に触れたのが不満に感じた俺は角名に一つ文句を垂らす
寝る前はあんなに暖かかったのに、今じゃ少し肌寒い
てか、開け過ぎ。風強っ
「北さんが起こせって言ったんだよ。もうすぐホテルに着くからって」
『…そんなに寝てたんだ。…ん，ありがとう』
「どういたしまして」
寝る前はもう夜遅くだったのに，外を見ればもう夜明け
そんなに寝ていたことについても驚いたけど，よくよく見ると，角名がグラサン付けながら俺を起こしていたのにも驚きだった
『ぇ，何してんの…？』
「双子が後ろから急に付けてきた。別になんともないからもうこのままでいいやって思ってずっと付けてる」
『取りなよ…。その双子は？』
「起こそうとしたけど全然起きないから放置」
あの二人中学から眠り深いもんな…，と思いながらチラリと後ろを見ると二人ともぐっすりとアイマスクを付けながら眠っていた
あいつらアイマスクなんて持ってたんだ。てか付けて寝るんだ
新たな発見をしたような感想を心の中で思いながら視線を前に戻す
角名はやっととったのかサングラスを手にこちらをじーっと見つめていた
「凪。きっと似合うから付けてよ。セレブ感出るよ。王子様感」
『何意味分かんないこと言ってんの…付けないかんね』
「ケチンボ」
『うるさい』
どうやらサングラスを俺に付けようとしていたらしい
なんかそれが面倒くさくて拒否れば，ケチと言われる
お前のほうがケチ野郎だろうと内心思いながら俺は窓の外を見上げる
大きい建物がズラリと並び，たくさんの自動車が俺が乗るバスを横切った
今日はいよいよあの日当日
合宿から少し期間が開いたけど，練習してればそんなに長く感じなかった
いよいよ全国の強者たちがあの場に集まる
俺としては幼馴染たちに会えるのも楽しみだ
『…どんな嵐になんのかな』
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胡春(プロフ) - いろんな方からそういった言葉がいただけてとても嬉しい限りです！コメントありがとうございます！ (2022年10月3日 21時) (
レス) id: 289535ebf9 (このIDを非表示/違反報告)
はくろー(プロフ) - おもろかったです!更新を楽しみにしてます(*^ ^*)頑張ってください♪ (2022年10月3日 21時) (レス) @page27 id: 284adcf210 (このIDを非表示/違反報告)
胡春(プロフ) - この作品は名前固定の男主です！ (2022年10月3日 9時) (レス) id: 289535ebf9 (このIDを非表示/違反報告)
⁇ - 名前が変換できていない気が… (2022年10月3日 9時) (レス) @page5 id: b22d4ce9af (このIDを非表示/違反報告)
胡春(プロフ) - ありがとうございます！ (2022年10月2日 20時) (レス) id: 289535ebf9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：胡春 | 作成日時：2022年1月31日 19時
