22話 ページ25
甲斐｢話したいことってなんだよ｣
百瀬｢中尾くんは死んでないかもしれない…でしょ｣
真壁｢あぁ…そうだ！｣
水越｢それってどういうこと！？｣
里見｢さっき真壁と一緒に美術室に行ったんだ｣
石倉「中尾がいたのか？」
真壁「あ、いや…姿は見てない。でも部屋の中が少し見えて、全く同じパンの食べかけが2袋あった。」
石倉「いやでもそれだけで生存確定は無理があんだろ！」
確かに、石倉くんの言う通り。先生が2個食べたっていう可能性あるからそれだけでは決められない
里見｢あと遺体の匂いが全くしなかった！普通なら多少の異臭が漂うはずだ。」
石倉「それだって、遺体を別の場所に隠したり…バラバラにしてトイレに流したとか！」
水越「ねえ！なんでそんなネガティブに捉えるわけ？本当に生きてるかもしれないじゃん！！」
ネガティブに捉えてしまう石倉くんと生きてると信じたい水越ちゃんの気持ちがぶつかり合う
里見｢そう言えば、モモくんはなんで死んでないかもしれないって思ったの？｣
百瀬｢え…あぁ。あの時、僕は情緒不安定で、細かいところに目がいかなかったからほんとに死んだと思ったんだよねぇ。
でも、冷静になって昨日のことを考えたら…中尾くんが刺されてるところは誰も見てないなって｣
甲斐｢はっ？何言ってんだよ。みんな見てただろ！｣
須永｢なにか理由があるんだろ？｣
百瀬｢うん。甲斐くんの言う通り、みんな見たよ。
でも実際見たのはぶっきー先生が中尾くんにナイフを振り下ろす“後ろ姿”…だったでしょ？
先生が中尾くんから離れた時、ナイフは刺さっていたけど刺したところは誰も見てなかった
…いや、見れなかったんだよ。｣
石倉｢でもそれじゃあ…刺さってたナイフとか血はどうなるんだよ！｣
百瀬｢先生は半年前から準備してたって言ってたし、甲斐くんがナイフ持ってることも知ってたんじゃない？
ほら、スマホ2代持ってたことも知ってたでしょ。
だから、それの偽物を予め作っておいた。血は血のりとか普通に売ってるし…
美術の先生ならこれくらい余裕なんじゃないかな
って喋りすぎたなぁ｣
あの時から探偵なんてやめたつもりなのに…つい推理モードに入ってしまった。
里見｢なるほど…さすがモモくん…本物の探偵みたいだ｣
真壁｢いや、本当に探偵だったんだよね｣
急にやる気を出した僕を見て珍しいのかとても褒められた。
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林檎(プロフ) - ayuさん» コメントありがとうございます！須永くんカッコイイですよね…。更新できるようにがんばりたいと思います！ (2019年2月24日 9時) (
レス) id: c547f745a7 (このIDを非表示/違反報告)
ayu - コメント失礼します！私も須永くんが好きなので、この作品の続きが気になります！更新応援してます！ (2019年2月24日 1時) (レス) id: e1359604fe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：林檎* | 作成日時：2019年2月23日 23時
